サンクス・ギヴィングー - 07 | 遠い夏に想いを

遠い夏に想いを

アメリカ留学、直後の72年の夏に3ヶ月間親子でパリに滞在。その後、思い出を求めて度々訪欧。

 今日は感謝祭の祝日。ロイスが料理を作っている。感謝祭には七面鳥とクランベリーは欠かせないのだが、今日は無しだ。クランベリーはアメリカ本土の北部やカナダなどで取れるものだ。その代わり、素晴らしい肉料理を作ってくれた。


 料理には出来るだけ水で洗わない食材を購入してくる。水は大切だからだ。肉や野菜などそのまま洗わないでも料理できる。食べるものは若干限定されるが致し方ないだろう。


 空気や水はタダで使い放題であった日本で、日本料理は水、特に軟水がないと成り立たない。お米には無洗米などがあるが、うどんやそばや豆腐など大量に水を使う。


遠い夏に想いを-ワイン  ワインは特別の赤だと言う。ワシントン州のもので、なかなか手に入らないワインを送ってもらったそうで、1本40ドル以上するらいい。今は円高だから、円にすると安いようだが、なかなか素晴らしい代物だ。香りといい、味といい、タンニンも程よくきいており、色もルピー色で綺麗だ。ワシントン州は相当緯度が高くて、赤ワインには適さない土地だと思うが、暖流が流れているので結構暖かいのだろう。



遠い夏に想いを-感謝祭  そもそも感謝祭(Thanks Giving Day)とはアメリカ固有の祭日で(カナダにもアメリカの影響で感謝祭がる)、イギリスのケンブリッジ周辺から来たピューリタン(清教徒)が宗教の自由のを求めてアメリカにやって来た。厳しい冬を切り抜けて、アメリカ東部で最初の収穫を神に感謝したのが始まりと言われている。



遠い夏に想いを-メイフラワー号  1621年の出来事である。メイフラワー号でやって来た人達をピルグリム・ファーザーと呼び、アメリカ人には忘れてはならない人達なのだ。メイフラワー号のレプリカがボストン近郊のプリマス港におかれている。(1972年に撮影した写真)


 他の国なら収穫祭になるだろうか。新嘗祭(にいなめさい)という宮中行事が戦前の日本にあった。この日は祝日だったが、これも収穫を祝って神に感謝する神事色の強いまつりだった。今では勤労感謝の日に変わったが。


 Viosan の「ミネソタの遠い日々」
1970年に私たち夫婦・子供連れでミネソタ大学(University of Minnesota)へ留学した記録のホームページにもどうぞ