ロイポルド - 068 | 遠い夏に想いを

遠い夏に想いを

アメリカ留学、直後の72年の夏に3ヶ月間親子でパリに滞在。その後、思い出を求めて度々訪欧。

 終点のショッテントーアで降りる。市電はショッテントーアの駅の地下に入っていてしまうので、地上へは階段を使って登らなければならない。


遠い夏に想いを-ヴォティーフ
 近くにヴォティーフ教会の塔が空に聳えている。皇帝暗殺未遂事件の後、無傷だったことを感謝して1879年に完成した教会で、その周りは何もない緑地帯になっている。華麗なゴシック建築だからシュテファン教会よりも堂々としている。


 ベートーヴェンが住んでいたパスクァラティハウスはこの近くなのだが、住所をたよりに探しても一向に見つからない。1972年にも来ているのだが。


 とりあえず、昼食の時間が過ぎようとしていたので、食事をしてからパスクァラティハウスに行くことにする。ショッテンガッセ通りの角にウイーン風レストラン『ロイポルド』がある。他の店を捜している時間がない。


遠い夏に想いを-ロイポルド
 ウイーンで今まで入ったレストランでは、一番ウイーン風でいい感じだと思って扉を開けて中に入った。店内は外から想像する以上に素晴らしい。古い造りだが落着いている。高い天井から照明が吊る下がり、通りに面してL字型に客席が配置され、きちんとテーブルがセットされている。ボーイがきびきびとテーブルの間を立ち回り、身のこなしも板に付いている。気持ちのいい店だ。


遠い夏に想いを-ロイポロルド2  いつもは赤ワインしか飲まないのだが、今日は暑いので白ワインを取り、牛肉の料理を食べて、やっとウイーンでウイーンらしい料理に出会った思いだ。昔のシュテファンの近くのレストランと違って、ボーイ達は流暢な英語を話すので気が楽だ。





 Viosan の「ミネソタの遠い日々」
1970年に私たち夫婦・子供連れでミネソタ大学(University of Minnesota)へ留学した記録のホームページにもどうぞ