ハイリゲンシュタット - 061 | 遠い夏に想いを

遠い夏に想いを

アメリカ留学、直後の72年の夏に3ヶ月間親子でパリに滞在。その後、思い出を求めて度々訪欧。

 一ヶ月は違うが、10月の中旬にモーツアルトの父、レオポルドがウイーンに家族でやってきて、『太陽がどこから上がるのかまだよく判らない』と歎くが、秋のウイーンは曇りや雨の日が多くて、まさに何時陽が上がるのか判らないこともある。


 今日はウイーン最後の日となり、朝から晴れ上がって青空が広がっている。全く運がよかったようだ。出発が20時55分だから、今日は一日使える。朝食を一階のレストランでとって、準備が出来たところで、出掛けることにする。ホテルで支払いを済ませ、手荷物をホテルに預けて外へ出た。


 今日はハイリゲンシュタットに出掛ける。ハイリゲンシュタットは、妻のノッコが『今度ウイーンへ行ったら絶対に行く』と言っていたから、何がなんでも行かなければならない。ハイリゲンシュタットはウィーン市内の北西に広がる広大な森で、地下鉄で20分ほど乗ると駅に着く。


遠い夏に想いを-K.プラッツ駅舎
 カール・プラッツ駅から地下鉄にのる。この駅は外観が素晴らしい。オットー・ヴァグナーが1901年に作った装飾的な駅舎である。駅としては余りにも華麗である。前に紹介した郵便貯金会館を10年後に作っているが、全く装飾を廃した建物になっていて、現代建築の先駆けになっている。


 べ-トーベンに話を戻そう。ノッコはベートーベン派だ。第一、大学の卒論もロマン・ロランであり、彼のベートーベン論についてだから、私のように、何となくモーツアルトが好きだと言うのとわけが違う。フランス文学者の故片山俊彦氏のお嬢さんとは女子中学代の親友でもある。


 私はロマン・ロランは「ジャン・クリストフ」や「魅せらたる魂」など、高校時代に夢中になって読んだが、「ベートーベン論」は読んでいない。


 Viosan の「ミネソタの遠い日々」
1970年に私たち夫婦・子供連れでミネソタ大学(University of Minnesota)へ留学した記録のホームページにもどうぞ


      ナナイロさんいつも有難うございます。

      Happy St.Valentine to you!