モーツアルト像 - 049 | 遠い夏に想いを

遠い夏に想いを

アメリカ留学、直後の72年の夏に3ヶ月間親子でパリに滞在。その後、思い出を求めて度々訪欧。

 カールプラッツに出た。カール教会に立ち寄る。この教会は比較的新しく、1713年に17回目のペストが流行した時にカール6世の命によって建てられた。

<カール教会>
遠い夏に想いを-カール教会3
 この教会の主祭壇にはエアラッハによる聖カール・ボロメウスの像があり、いかにも、バロックと言うに相応しい一種独特の明かり取りになっている。むしろ、グロテスクと言えるかも知れない。バロックの特徴を如実に表わしている。

<カール教会のドーム>
遠い夏に想いを-カール教会2
 堂内はロットマイヤーによる数々の美術品で飾られている。教会全体の造形といい装飾といい、バロックやゴシックやオリエントや様々な様式が混在しており、一見の価値はあるように思える。

<カール教会の明り取り窓>
遠い夏に想いを-カール教会1
 次は、ここでリンクを渡って王宮に行く。王宮の広場の緑の中にモーツアルトの像が立っている。絵画ではあるが、音楽家の像でピアノを前にしたものは皆無に等しい。ピアノのヴォリュームが彫像にならないのだろう。持っている楽器はヴァイオリンである。シュトラウスもそうだが、きちんと手入れされているのがすがすがしい。

<モーツアルト像>
遠い夏に想いを-モーツアルト
 モーツアルトは王宮の楽長になりたかった。しかし、一生楽長にはなれなかった。実力の問題ではなかった。マリア・テレジアはモーツアルト親子、特に、父のレオポルドの狡猾さが気にいらなった。従って、マリア・テレジアの勢力の及ぶ国ではモーツアルトを採用してはならぬと言われている。おまけに、当時は音楽に関しては、イタリアびいきで、イタリアの音楽家が楽長などを独占していた。

<シュトラウス像>
遠い夏に想いを-シュトラウス
 その王宮にモーツアルトの立像が立ち、美術史美術館前にはマリア・テレジアの像がありその下には少年モーツアルトがいるのだが、皮肉といえば、皮肉である。


長崎のナナイロさんから頂きました。有難うございます。

 Viosan の「ミネソタの遠い日々」
1970年に私たち夫婦・子供連れでミネソタ大学(University of Minnesota)へ留学した記録のホームページにもどうぞ