朝のひと時 - 045 | 遠い夏に想いを

遠い夏に想いを

アメリカ留学、直後の72年の夏に3ヶ月間親子でパリに滞在。その後、思い出を求めて度々訪欧。

 今日はリングを一巡りしょうと言うことになった。天気は曇りがちだが時々太陽が雲から顔を出す。


 今のウイーンは、モーツアルト家族が1767年9月、モーツアルト10才の時に2度目にやって来た時期と同じである。


 『...ザルツブルグでも、当地(ウイーン)同様ずっと雨でしょうか。当地ではまったく嫌なほど降っていて、いっこうに止みません。』とレオポルドがザルツブルグに書き送っているが、ウイーンの9月と10月は、降水日の平均日数が年間を通じて最も少ない時期なのに、1767年の9月と今年の9月は特異月に違いない。


 というのは、1773年にモーツアルト親子が3度目にウイーンを訪れた時、帰郷の迫った9月中頃には、『もう当地では幾らか涼しくなり始めています。とりわけ朝晩がそうです』とか、『ずっと天気ですが、天気が続く内に帰郷できれば.....』とあり、晴天で気持ちのよい気候であった。


 朝食をとりに、一階に降りる。玄関ホールの左側はサロンになっていて、更にその奥はレストランになっている。逆L型にノイアーマルクト広場とケルントナー通りに面した明るくて小綺麗でモダーンなレストランである。セルフサービスなので自分で好きなものを自由にとって来てよい。


遠い夏に想いを-朝食堂01

遠い夏に想いを-朝食堂02

 もともと、みな朝食込みの料金なので大変混雑している。日本のホテルでは、朝食付きというと、ホテルのレストランでなく、ヴァイキングとか言って、宴会場を臨時に使うケースが多く、何か暗い殺風景な朝食になりがちだが、ここはレストランで明るく賑やかである。朝食込みでなければ、別料金を払ってルームサービスを利用すればよい。


 Viosan の「ミネソタの遠い日々」
1970年に私たち夫婦・子供連れでミネソタ大学(University of Minnesota)へ留学した記録のホームページにもどうぞ