ロブコヴィツ邸 - 034 | 遠い夏に想いを

遠い夏に想いを

アメリカ留学、直後の72年の夏に3ヶ月間親子でパリに滞在。その後、思い出を求めて度々訪欧。

 久しぶりの好天に、気持ちが良い。秋の日差しを浴びながら、国立歌劇場の裏手にあるアルベルティーナ広場まで3~4分歩くと、そこの奥に旧ロブコヴィツ邸の建物がある。しかし、今は国営のMuseum of Dramatic Artsになっている。


遠い夏に想いを-ロブコヴィチ
          旧ロブコヴィツ邸
 もともと17世紀末に建てられた古いバロック様式の建物で、1745年にロブコヴィツ候によって購入された。白亜の石造り建築である。入り口はアーチ状で、左右に柱が4本立っている。教会のように6メートルほどの大きな扉がある。ロブコヴィツも劇場ビジネスなどに仕事を広げ、最後は倒産してしまう。ベートーベンには年金の一部を与えたりしていた。


 たまたま係りの人だろうか、門から出て来た。旧ロブコヴィツ邸かどうかも判らないので確認したかった。

「今夜のカルテットの演奏会はここですか」
彼に訊いてみた。
「そうです、7時半から2階のエロイカ・ザールであります」
旧ロブコヴィツ邸と判ったので、これで今夜の演奏会場の確認は出来た。

               楽友協会とコンツェルトハウス
遠い夏に想いを-楽友協会

遠い夏に想いを-コンツェルトハウス

 ヨーロッパの都市には歌劇場があっても、器楽演奏のホールが少ない。ウィーンにも楽友協会ホールやコンツェルトハウスなどのコンサートホールがあるが、東京に比べて圧倒的に少ない。


 Viosan の「ミネソタの遠い日々」
1970年に私たち夫婦・子供連れでミネソタ大学へ留学した記録のホームページにもどうぞ