久しぶりの好天に、気持ちが良い。秋の日差しを浴びながら、国立歌劇場の裏手にあるアルベルティーナ広場まで3~4分歩くと、そこの奥に旧ロブコヴィツ邸の建物がある。しかし、今は国営のMuseum of Dramatic Artsになっている。
旧ロブコヴィツ邸
もともと17世紀末に建てられた古いバロック様式の建物で、1745年にロブコヴィツ候によって購入された。白亜の石造り建築である。入り口はアーチ状で、左右に柱が4本立っている。教会のように6メートルほどの大きな扉がある。ロブコヴィツも劇場ビジネスなどに仕事を広げ、最後は倒産してしまう。ベートーベンには年金の一部を与えたりしていた。
たまたま係りの人だろうか、門から出て来た。旧ロブコヴィツ邸かどうかも判らないので確認したかった。
「今夜のカルテットの演奏会はここですか」
彼に訊いてみた。
「そうです、7時半から2階のエロイカ・ザールであります」
旧ロブコヴィツ邸と判ったので、これで今夜の演奏会場の確認は出来た。
ヨーロッパの都市には歌劇場があっても、器楽演奏のホールが少ない。ウィーンにも楽友協会ホールやコンツェルトハウスなどのコンサートホールがあるが、東京に比べて圧倒的に少ない。
Viosan の「ミネソタの遠い日々」
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