音楽ホール - 007 | 遠い夏に想いを

遠い夏に想いを

アメリカ留学、直後の72年の夏に3ヶ月間親子でパリに滞在。その後、思い出を求めて度々訪欧。

 この音楽堂は建て始めてから丁度500年目にあたる。もとは「領主の間」として大司教レオンハルド・フォン・コイチャッハが祝祭用に作らせたものだ。フォン・コイチャッハは大変野心家の大司教だった。


 フォンと付いているが、貴族でもなでもない。地方の郷士の家系であり、農業の方が似合うのだが、坊主になったのが運のつき始めで、選ばれてザルツブルグの大司教に収まった。大変あくどい司教様で、善行などとは程遠く、領民をいじめた。ザルツブルグの歴代の大司教は支配者としてはみなあくどい連中で、かえってその為に600年も続いたのかもしれない。


遠い夏に想いを-会場1

 部屋は城の中央部の最上階にあって、窓からは街を見下ろせる。窓側にはねじり飴のような異様な形をした柱が四本ある。天井には長い梁が渡してあって17メートルもあるという。天井は濃い青色の中に一面に無数の金色の小さい玉が散りばめらている。夜空と星屑という趣向だろうか。


遠い夏に想いを-会場2

 椅子は10列ほどで、30脚くらい並んでいるのでいるので、300人くらいの入場者が入る。ほぼ満席だ。前の2列くらいが指定席になっている。


 Viosan の「ミネソタの遠い日々」
1970年に私たち夫婦・子供連れでミネソタ大学へ留学した記録のホームページにもどうぞ