コーヒーとケーキ - 004 | 遠い夏に想いを

遠い夏に想いを

アメリカ留学、直後の72年の夏に3ヶ月間親子でパリに滞在。その後、思い出を求めて度々訪欧。

 カフェで軽いものを食べて、腹ごしらえをして行くことにした。アルターマルクト広場に出て、カフェのトマッセリに入った。結構満員だが、奥の席が空いていた。淡いブルーの5階建ての建物で、奥行きのある室内で、右奥が厨房になっている。入り口と左側の壁は通りに面しており、夕暮れの外光が窓から差し込んで、室内はまだ明るい。席に座ると、中年のウエイターがベテランらしく身のこなしも軽々と注文を取りに来る。


遠い夏に想いを-カフェ

「メランジェを2つ。それから、ケーキも頼む」
「ケーキはあの女性のウエイトレスに頼んでください」


 白のブラウスに黒地のスカート姿で、すらりとした女性が『今行きます』という合図をして、ケーキをお盆に並べてやってきた。ここのシステムはコヒーとケーキは別扱いで、別々に販売するようだ。ケーキ代を彼女に支払って、これで今夜の夕食にありついた格好になった。

遠い夏に想いを-メランジェ

 コーヒーがきた。ザルツブルグでもウイーンでも、私たちはコーヒーをメランジェで通したが、味が店によって少々違うのに気が付いた。イタリアのカプチーノも店による違いはあるが、それに比べるとその差は大きい。ザルツブルグでもウイーンでも、水の入った小さなグラスにスプーンを乗せて、コーヒーと一緒にもってくる。なんとも洒落て可愛らしいのだが、ここトマッセリでも同じくコーヒーと水入りのグラスをスプーンを落とすことなく、ウエータが手際よくテーブルに置いて行く。


 Viosan の「ミネソタの遠い日々」
1970年に私たち夫婦・子供連れでミネソタ大学へ留学した記録のホームページにもどうぞ