やがて、列車がザルツアッハ川を渡る。川の流れは豊かで、川の向こうに旧市街が望める。
間もなくザルツブルグの駅に着いた。ザルツブルグは8月下旬の音楽祭も終って、9月に入ると駅の構内も閑散としている。
外に出ると、もう乗客は殆どいなかった。バスに乗って街まで行きたいのだが、不案内でバスは諦らめた。タクシーを拾って旧市街まで行くことにする。
「旧市内のアム・ゴルードってホテル知っている?」
「ああー、ペンションでしょう」
駅は旧市街から離れている。ミラベル庭園を右手に見ながら市街地を走る。6分ほど走ってシュターツ橋に出る。川の水は雨水を溜めて悠々と流れている。こんな山間の川なのに、日本のとはまるで異なる。視野が開けて、正面に一段と高く城が聳えている。街の塔や街並みが目に入る。
シュターツ橋を渡って、ザルツアッハ川に沿って走る。モーツアルト広場を抜けてゴールドガッセの入り口でタクシーは停まった。
「この奥だ。そらそこだよ」運転手が叫んだ。
Viosan の「ミネソタの遠い日々」
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