そろそろ、中央駅に戻る時間だ。地下鉄に乗って駅まで行き、荷物をとってホームまで行く。15時37分の定刻に鈍行列車は出た。1時間45分ほどの汽車の旅である。
ミュンヘンでは見たいところに、殆ど入れなった。こんなことは、過去には、イタリアのフェラーラに行った時いらいだ。この時はスキファノイア宮とロメイの家だけで、エステンセ宮もディアマンティ宮にも入れなった。何かひたすら歩いた記憶だけが残っている(フェラーラはここ)
。
コンパートメントには中年の女性ばかり。我々は通路側に座った。私の隣には異常に太った女性で白の上下を着ていて一番若い。ノッコの前に座ったのは中肉中背の女性で、髪は栗毛色、ズボンとジャンパー姿だ。その隣が帽子を被ってドレッシーな装いで、大儀そうに座って本を読んでいる一番年配のご婦人。全員が口を開かない。駅で一人が下りると、「ビーターゼン」と小声で言うだけ。
イタリアの鉄道とまるで違う。イタリアでなら、知らない中年女性が五人、車内で一緒になったら、喧喧諤諤で賑やかな状態になること請け合いだ。
通路側の車窓からしか外の景色は見えないか、不思議とイタリアの景色に比べて何処となく魅力がない。イタリアより遥かに北の土地を旅しているのにどうしたことか。緑の景色は北緯45度より北でないと美しくないと思っているのに。景色が余りにも短調なのだ。
Viosan の「ミネソタの遠い日々」
1970年に私たち夫婦・子供連れでミネソタ大学へ留学した記録のホームページにもどうぞ