素敵なレストラン - 057 | 遠い夏に想いを

遠い夏に想いを

アメリカ留学、直後の72年の夏に3ヶ月間親子でパリに滞在。その後、思い出を求めて度々訪欧。

 今晩は外に行くのは止めて、ホテルのレストランへ行くことにした。朝食をとったレストランは2階にあるが、本格的なレストランは1階にある。6時半に予約をとり降りていったら、客は2組くらい、大変空いている。


遠い夏に想いを-レストラン2  クリーム色の壁に、ダークグリーンの縁取り、薄いピンクのテーブルクロスにえんじ色の椅子。ゆったりしたテーブルの配置。コーナーには上に向けて照明が周りを間接的に照らしている。あちらこちらに大きな花瓶が置いてあり、色とりどりの花がいけてある。各々のテーブルにはバラが一輪挿しに挿してある。残念ながらこれは造花だが、そんなことを気にさせない室内の雰囲気は素晴らしい。


 すらりと背の高いボーイがメニューを持ってきた。身のこなしがいい。イタリア・レストランだからメニューにはイタリア料理しかない。ドイツやオーストリアやイギリスのイタリア料理は気を付ける必要がある。ロンドンなどではイタリアからの移民がレストランを開いていて、地方のお国自慢の料理を出すこともあるからまだいい。


 ところが、ドイツやオーストラリアではパスタはふにゃふにゃだから避けた方が無難だ。メニューはドイツ語だけなら困るがイタリア語でも書いてあるから助かる。選んだのはイカの料理。ドイツでイカ料理が食べられるなんて、想像もしていなかった。イタリアでは北部の山岳地帯を除いて、海産物は日本とおなじく何でも食べる。このイカ料理は素晴らしく美味しかった。用心してパスタは食べなかったが、多分美味しいパスタを出すのではないか。


 Viosan の「ミネソタの遠い日々」

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