もう空は冬色 - 052 | 遠い夏に想いを

遠い夏に想いを

アメリカ留学、直後の72年の夏に3ヶ月間親子でパリに滞在。その後、思い出を求めて度々訪欧。

 朝になって、カーテンを開けた。空はどんよりと曇り、時折、雨がぱらつく。通りをコートの襟を立てた人達が足早に歩いている。歩道の木々は風になびき、歩いている人達もコートの裾をばたばたさせて風のなかを歩いている。
「うわー、寒そうだなー」
つい声が出てしまった。
「風が強いのね」
ノッコも外を覗いた。


遠い夏に想いを-食堂

「朝食に行こうか」
朝食用のレストランは2階の角にあった。部屋は2階のレストランの近くだ。食堂は一段下がっていて、L字型になっている。外は曇りといっても、周囲に大きな窓があるので大変明るい。席はほぼ満席だ。団体の観光客が多いせいだろうか。食べ物は標準的で、むしろフランクフルトのホテルのレストランが種類も豊富で美味しかったとノッコは言う。


 それでも、今回の旅行で、朝食付きのホテルは助かる。去年の北イタリア旅行はラヴェンナのホテルだけは朝食が付いていたが、あとはカフェでクロワッサンとカプチーノだけだった。これも素適だが、やはり直ぐに腹が空いてしまう。


 Viosan の「ミネソタの遠い日々

1970年に私たち夫婦・子供連れでミネソタ大学へ留学した記録のホームページにもどうぞ