教会を出る。雨が一段と激しくなって来た。時間も迫ってきて、出発の2時半まで15分くらいしかない。来た道を急いで歩いた。
ローテンブルグに着く前にガイドが注意事項を述べていた。その中に、バスに乗り遅れたらどうするかというのがあった。
日本の乗合観光バスなら客が遅れても待っているだろう。例え、他の乗客の迷惑になってもだ。大体、バスに乗り遅れるのは常連がいて、停まる度に、ぎりぎりか遅れて来るものである。
「遅れたら、バスは待っていないから、汽車に乗るかタクシーを捕まえるかどちらかだ。汽車でなら、ローテンブルグは支線だから2度ほど乗り換えてアウグスブルグでバスの到着を待つこと。汽車が面倒ならタクシーでアウグスブルグへ出ること。ただし、タクシー料金はかなり取られるのを覚悟すること」
女性のガイドは半分真面目な顔で話した。ローテンブルグでこのバスガイドは交代して去っていった。代りにアラブ系の男性がガイドとしてついた。
出発時間になっても隣の若いカップルが戻ってこない。運転手がアクセルを踏んでバスが出発した途端、2人はバスの扉を叩いてハーハ-いいなら飛び込んできた。
自分達の席には既にアメリカ人の中年女性が座り込んで動こうとしない。中年女性のおばさん振りは日本もアメリカも同じだ。若いカップルは自分達のバッグ等を席からとって、後ろの方へいってしまった。
それから、アメリカのワシントンで会議があり、最終日に参加者全員がバスで市内観光をした。ヴェトナム戦死者の墓が続くところで、韓国人参加者がバスに遅れた。人混みでバスはゆっくり動いていた。突然、バスのドア叩く者がいる。遅れた韓国人だ。運転手は気がついて直ぐに停車した。
どちらがいいのか。いま東北大震災で日本中が団結している。出発に間に合わない乗客を待つ日本人か、待たない欧米(中国も)の個人主義か。
この違いはどこら来ているのだろうか。40年前によく言われていたが、日本人は農耕人族で同一性がある。だから一斉に作業をし、団結し、落伍者をださない。ある意味息苦しいのだ。欧米は狩猟民族で多様性がある。個人主義だ。
"United we stand”というキャンペーンがアメリアにあった。”団結しょう”だ。日本で”団結”などと叫ぶのは共産主義者くらいだ。
大震災で日本人はこの団結力を示している。だがいい面だけでわない。官僚は”親方日の丸”で年金団体まで別にしている。ビジネスをする時、どんなに有効でも、新しいものを認めず、実績とか付き合いを優先する。海外では良いものは良いと認めるので、海外で売って、日本に逆輸入する。
Viosan の「ミネソタの遠い日々」
1970年に私たち夫婦・子供連れでミネソタ大学へ留学した記録のホームページにもどうぞ