市庁舎からレーダー門を振り返ると、初期の城壁の門だったマルクス塔がのぞめる。
マルクト広場から市議宴会館を背にしてシュミート通りを歩いた。この通りはローテンブルグ一の商店街ということになっている。

日本の観光地では考えられないような落ち着いて洒落た店もある。若い人は別にして、ほとんどの観光客は長短に関わらずコートを着ている。夏服にコートなしでは、寒がりの私には余りにもきつい。
通りに新宿や銀座で見かけるような内装の服飾店があった。男性のジャケットも扱っているので中に入ってみた。若い女の子が店番をしている。奥の売り場が男もので、ジャケットなどもある。みな大きいのではと思ったが、たまたま体に合うサイズがあり、デザインも気にいったので購入した。私には、対応
してくれた店員が男性であれ、女性であれ、親切に対応してくれたら買ってしまうという変な癖がある。こうして買ったものは、結局、長く愛用するようになる。この店でも女店員がとても親切なので買ってしまった。このジャケットは着心地がよく、散々着古して、最後は作業着になるまで着続けた。
とにかく、ドイツの物価は高い。為替の問題というより、基本的にものが高い感じだ。日本ほど高くないが、それでもドイツ人の生活は大変だなあーという感じがする。確かに、ものはいい。日本のようにガラクタは少ない。余り流行にとらわれず、きちんとしたものを買って長持ちさせる知恵がついているのだろう。結局、いいものは長持ちし、うわべの流行に関係ないのだ。デザインがよければ、変えなくとも、それが長持ちする。
Viosan の「ミネソタの遠い日々」
1970年に私たち夫婦・子供連れでミネソタ大学へ留学した記録のホームページにもどうぞ