ヴュルツブルグで乗客が5~6人乗った。日本人の乗客も何人かいるが、皆な若い女性で、しかも一人旅というのが多い。ヨーロッパなどを旅していると、日本の個人旅行者は殆ど女性だ。出張でアメリカやヨーロッパに来るのは男性ばかり。日本の企業社会の年功序列をそのまま反映している。
欧米でも、アジア諸国でも、個人の能力と役割は年齢と性別に関係が無いから、若い女性でも役割上必要ならどんどん海外に出て行く。日本では、そうは行かないから、女性は海外に出る機会を、休暇をとって個人旅行に求めるしか方法がないのかも知れない。
バスは緑の森を抜け、視界の広い丘陵地帯を越えたと思うと、突然小さな古びた市街地を通り抜ける。この繰り返しと言っていい。これが単調で退屈だと思うか、素晴らしいと思うかはその人次第だろう。
とにかく12時間で途中の町に停車しながら350キロ以上走る。バスに乗ったら直ぐ眠る人には最適なバスの旅だろう。ところで、ロマンティッシュ・シュトラーセといっても何がロマンティックなのか解らない。ドイツにはこの手の観光ルートが多数そんざいするらしい。この街道を「ロマンティック街道」と命名されているが、どこがロマンチックなのだろうか。日本人も多いとはいえ、色々な国の人達がこのバスに乗っている。むしろバイエルン旧街道と呼んだ方がよいのではないか。
Viosan の「ミネソタの遠い日々」
1970年に私たち夫婦・子供連れでミネソタ大学へ留学した記録のホームページにもどうぞ