パスタはイタリアに限る - 022 | 遠い夏に想いを

遠い夏に想いを

アメリカ留学、直後の72年の夏に3ヶ月間親子でパリに滞在。その後、思い出を求めて度々訪欧。

 広場から一歩入ったところに文化センターがあり、そこに『Table Schirn』というレストランがある。天井が高くモダンな広い空間に客が溢れている。


 昼食をとりに入った。たまたま空いたテーブルに座った。太り気味だが愛敬があり、きびきびと動き回るウエイトレスが来たので、ファルファーレ(蝶々)のパスタを注文した。


 大きな皿に盛られたファルファーレの分量はほどほどで、味もまあまあ食べられる。何より、アルデンテとまではいかないが昔の日本のパスタ並みに歯ごたえがある。パスタは国によっては茹で過ぎてぐにゃぐにゃのものをだすから要注意だ。イギリスでは、イタリア人がやっているなら別だが、何でも茹で過ぎてしまう。茹でる国民である。


 ドイツは少しはましだが、オーストリアのパスタは最悪である。昔の日本のパスタより始末がわるい。オーストリアでも茹で過ぎの傾向がある。


 それにしても、ドイツは物価が高いと思う。イタリアのリラが安く感じたので、特別そう思うのかも知れない。パスタを2皿とミネラルウオーター1本で4,000円程度というのは、日本より安いとは言えない。消費税が日本の何倍も高いせいだろうか。でも、消費税はイタリアも同じく高いから、消費税の問題ではなかろう。


 ドイツでは生活が大変だろうと思う。だだ、ドイツ人は日本人のように安いものを買って無駄なお金を使わないと思う。高くても品質が良く長持ちのする品物を大切に使うイメージがある。日本のものが安いのは中国製品ばかりで、おまけに直ぐに駄目になってしまう。


 Viosan の「ミネソタの遠い日々」
1970年に私たち夫婦・子供連れでミネソタ大学へ留学した記録のホームページにもどうぞ