フランクフルトとモーツアルト - 018 | 遠い夏に想いを

遠い夏に想いを

アメリカ留学、直後の72年の夏に3ヶ月間親子でパリに滞在。その後、思い出を求めて度々訪欧。

遠い夏に想いを-モーツアルト  モーツアルト一家が1763年8月、モーツアルトが7歳の時に、大ヨーロッパ旅行に出かける。












遠い夏に想いを-市役所  旅の途中に、初めてフランクフルトを訪れている。モーツアルトの父レオポルドは「レーマーについては、私はもっと違ったものを想像していました。広場についても、議事堂についても何も申し上げる必要はないでしょう」と手紙でザルツブルグの家主に書き送っている。これが何を意味するのか難しいところだが、神聖ローマ帝国皇帝の戴冠式をとり行うには、余りにも貧弱な広場であり、建物だと思ったからだろうか。


 フランスの歴代の国王が戴冠式をおこなって来た場所として、ランスのカテドラルがあるが、遥かに壮大な建物なのだ。イギリス国王が戴冠式をおこなうウェストミンスター・アビーも遥かに立派である。


 ヴォルフガング・モーツアルトは晩年の1790年に、レオポルド2世の神聖ローマ皇帝への戴冠式の際に演奏会を開催するために、フランクフルトにやってくる。しかし客が集まらず、予約演奏会は大失敗に終わる。


 だが、この一家の西方への大旅行の際には、フランクルフトで、計4回の演奏会を催している。神童ヴォルフガングと天才少女姉のナンネルの演奏会は市民の大評判であったらしく、滞在を延ばして演奏会を4回もおこなっている。演奏会と言っても、現在の劇場やホールのような場所ではなく、金持ちや貴族の私邸の広間での開催だから、人数も40人以下だろう。しかし、晩年のモーツアルトを思えば嘘のように華やかな出来事である。


 Viosan の「ミネソタの遠い日々」
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