レーマー広場 - 016 | 遠い夏に想いを

遠い夏に想いを

アメリカ留学、直後の72年の夏に3ヶ月間親子でパリに滞在。その後、思い出を求めて度々訪欧。

遠い夏に想いを-レーマー広場  とにかく、歩くより他に方法が無い。暫くして、ベルリナー通りへ出た。地図を見るともうレーマーは近い。ベルリナー通りを右に曲がり、暫く行くと、左手にレーマー広場があった。


 これだけ迷って歩いて到達した広場にしては余りに貧弱で、ノッコも私も一抹の失望感を味わう事になる。広場の真ん中に天秤を持った正義の女神像が立っている。低い潅木がその周りにを囲い、像の土台から小さな噴水がでている。


 もし、真っ直ぐ来れたら多分印象は違っていたかも知れない。人間なんてそんなものだ。ベネツィアのサンマルコ広場やミラノのドゥオーモ広場などを想像してしまうからだ。でもこれは、破壊からもと通りに復元したフランクフルト市民の賜物ではないか。その情熱と意志の強さに敬服し感謝したい気持ちだ。悲しい事だが、効率を求める日本だったらどうするかは判り切っているから。


遠い夏に想いを-ニコライ教会  ニコライ教会は奇跡的に戦争で爆撃にあわず、1290年の創建当時の姿を残している。内部は少々古くさい感じだが、落ち着いた教会である。














遠い夏に想いを-Dom  ニコライ教会の後ろにある聖バルトロメウス教会(DOM)も戦争で爆撃にもあわず、12世紀からここに建っているが、神聖ローマ帝国皇帝の選挙がおこなわれ、皇帝の戴冠式がおこなわれてきた。









遠い夏に想いを-ドム堂内  堂内は大変に明るい。まるで新しく立て直されたかのような風情が残っている。赤レンガの内部は素晴らしい。














 Viosan の「ミネソタの遠い日々」
1970年に私たち夫婦・子供連れでミネソタ大学へ留学した記録のホームページにもどうぞ