日暮れが迫っている空港からは地下鉄で市内へ向かう。切符を買おうとするが、自動販売機の使い方が判らない。困っていたら1人の婦人が「こうするのですよ」と教えてくれた。彼女が去った後、その通りにやってみた。中央駅までの切符を買おうとすると、『売りきれ』の表示がでる。何度やっても『売り切れ』だ。1階の券売機へ行くが同じである。
ノッコがガイドブックを広げて、叫んだ。
「あっ、あのおばさん間違って教えている」
券売機では昔パリのモンパルナス駅でも苦労した経験があり(ここをクリック
)、その時のことを思い出してしまった。
しかし、ガイドブックの通りやると切符が出て来た。これからドイツ、オーストリアでの切符の買い方が思いやられる。ヨーロッパでも各国で切符の自動販売機の使い方が違う。対人販売だと何処の国でも同じだが、言葉が通じないことがある。切符で迷ったために7時48分の電車を逃してしまった。次は7時59分まで待たねばならない。
地下鉄で来ると、駅が4つ目程で中央駅に着く。駅に着いた頃はもう雨は上がっていたが、外は暗闇になっていた。駅前のカイザー通りを真っ直ぐ旧市内の方向へ3ブロックほど行かなければならない。此の辺は非常に治安の状態が悪い。流入した移民が、たむろする所が駅前通り。夜間はヤクの売人や浮浪者がうようよしている。女性の1人歩きは危険だ。我々も早足で通り過ぎてゆく。
Viosan の「ミネソタの遠い日々」
1970年に私たち夫婦・子供連れでミネソタ大学へ留学した記録のホームページにもどうぞ