リバティー - 60 | 遠い夏に想いを

遠い夏に想いを

アメリカ留学、直後の72年の夏に3ヶ月間親子でパリに滞在。その後、思い出を求めて度々訪欧。

遠い夏に想いを-liberty01  リージェント通りを歩き、リバティーの前に出る。ロンドンに来ても今までデパートに一度も入ったことがないので、どうせなら変わった店に入ろうということになった。




遠い夏に想いを-liberty02  チューダー朝風の木組みの古風な建物で、白と黒が美しいリバティーに入った。真ん中が大きな吹き抜け(アトリウム)になっている。かなり大きな吹き抜けの周囲が売り場になっている。木造の雰囲気が出ており、古い感じがいい。


 1875年にA.L.リバティーという男が日本や東洋の装飾品を扱う店として開業した。だから、扱い商品も少々普通のデパートとは異なり、オリエンタルな雑貨や布地が多い。



遠い夏に想いを-liberty03  圧倒的にプリント柄の生地が豊富である。様々な模様の柄が取り揃えてある。ここはウィリアム・モリスの「アーツ・アンド・クラフツ運動」とも関係があるらしい。モリスがデザインした柄の生地が置いてある。


 一階に下りて、通りから数段降りたところにリバティーの喫茶室がある。紅茶とケーキをとって、静かな喫茶室から通りを行き交う人々を眺めていると、やっと気持ちが落ち着いてきた。


 夜はセント・マーチン・イン・ザ・フィールズ教会で音楽会があるので、リージェント通りを歩いて、早めにホテルに戻った。


Viosan の「ミネソタの遠い日々」
1970年に私たち夫婦・子供連れでミネソタ大学へ留学した記録のホームページにもどうぞ