リージェント通りを歩き、リバティーの前に出る。ロンドンに来ても今までデパートに一度も入ったことがないので、どうせなら変わった店に入ろうということになった。
チューダー朝風の木組みの古風な建物で、白と黒が美しいリバティーに入った。真ん中が大きな吹き抜け(アトリウム)になっている。かなり大きな吹き抜けの周囲が売り場になっている。木造の雰囲気が出ており、古い感じがいい。
1875年にA.L.リバティーという男が日本や東洋の装飾品を扱う店として開業した。だから、扱い商品も少々普通のデパートとは異なり、オリエンタルな雑貨や布地が多い。
圧倒的にプリント柄の生地が豊富である。様々な模様の柄が取り揃えてある。ここはウィリアム・モリスの「アーツ・アンド・クラフツ運動」とも関係があるらしい。モリスがデザインした柄の生地が置いてある。
一階に下りて、通りから数段降りたところにリバティーの喫茶室がある。紅茶とケーキをとって、静かな喫茶室から通りを行き交う人々を眺めていると、やっと気持ちが落ち着いてきた。
夜はセント・マーチン・イン・ザ・フィールズ教会で音楽会があるので、リージェント通りを歩いて、早めにホテルに戻った。
Viosan の「ミネソタの遠い日々」
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