イギリス最後の夜 - 61 | 遠い夏に想いを

遠い夏に想いを

アメリカ留学、直後の72年の夏に3ヶ月間親子でパリに滞在。その後、思い出を求めて度々訪欧。

遠い夏に想いを-バッハ6番  今夜のプログラムはバロックが中心だ。バッハのブランデンブルク協奏曲の3番と6番、更に組曲3番のアリア。


 ブランデンブルク協奏曲6番は変わった楽器編成で、ヴィオラ・ダ・ブラッチオとヴィオラ・ダ・ガンバとチェロに通奏低音である。この楽団は古楽器の団体でないので、現代のヴィオラとチェロで演奏する。余り演奏されない、楽しい曲なので貴重であった。


遠い夏に想いを-プログラム  それに何故かモーツアルト。20番ニ長調の交響曲。ト短調の25番以前の曲は殆ど演奏される機会がない。モーツアルトの交響曲は41曲だけではなく、どうゆう訳かケッヘル番号はあるが曲番号のない曲が10曲ほどあり、全部で51曲書いたと思われる。41番「ジュピター」が最後なのは変わりないのだが、もしかして「ジュピター」は51番となっていたかも。


 その後は、パッヘルベルのカノン、更にヘンデルとヴィヴァルディの合奏曲を演奏して、最後はテレマンのヴィオラ協奏曲という珍しい選曲で、盛りだくさんなプログラムだった。


遠い夏に想いを-楽団  演奏はロンドン・ベルモント・アンサンブルとうゆう楽団で、指揮者のP.G.ダイソンという男が1991年に結成した15人ほどの室内楽団で、90年代初めはここの教会でバロックの演奏を度々おこなっていたらしい。演奏はアンサンブルが少々よくないのと、会場が教会のために音が分散してまい、まぁまぁだっだが、楽しいのが何よりであった。


 次の朝、地下鉄でヒースロー空港まで行き、東京に帰った。今度のはイギリスだけの旅だったけれど、何か充分に廻れなかったように思う。旅行とはそうゆうものかもしれない。日本に住んでいたって、殆ど地方へ旅しないし、知らないところだらけなのだから。しかし、今回はチャールズにも会えて、楽しい旅だった事に変わりはない。



 さて、イギリス編はこれで終わりです。この次は何を書こうかと考えていますが、アメリカにはかって住んでいた経験があり(「ミネソタの遠い日々」に詳しい)、仕事でも幾度か行っているし、カナダにも行ったが、ヨーロッパの旅ではないので、止めにして、次回からドイツ・オーストリアの旅日記を書こうと思います。


Viosan の「ミネソタの遠い日々」
1970年に私たち夫婦・子供連れでミネソタ大学へ留学した記録のホームページにもどうぞ