水彩絵具 - 50 | 遠い夏に想いを

遠い夏に想いを

アメリカ留学、直後の72年の夏に3ヶ月間親子でパリに滞在。その後、思い出を求めて度々訪欧。

 今回はテムズの旅なのにオックスフォードに来ても、テムズ川を見られない。テムズ川はオックスフォード駅の外側を流れている。少しばかり時間があっても、川にいくには時間が足りないので諦めた。


 「ボートの三人」の主人公たちもオックスフォードに3日いて、折り返し雨の中下流の流れにのってロンドンに帰る。オックスフォードの情景は述べられていないが、やたらと犬が多い町だと記している。


 オックスフォードで見学したのはこのカレッジだけで、大学の構内を見ていないので、オックスフォード全体のイメージがわかない。


 90年に行ったケンブリッジの時のようにチャールズと冗談を交わしながら、ゆったりと歩いて構内を見て廻ったようにはいかない。あの時は午後の時間を費やしたのだから時間は充分にあった。


遠い夏に想いを-watercolor  ここを見終わったら、街をぶらついてバスに戻るだけだが、時間が少々ある。画材店があったので、携帯用の水彩絵具のセットをノッコ用に買った。ウィンザー & ニュートンの木製のケースに24色のハーフパンが入った可愛らしいものだ。
 「どうせ使わないで、このまま永久保存の記念品になると思うけど」とノッコは笑った。私は、下手ながら、時々、水彩、鉛筆、パステルなどの絵を描くのだが、多分、ノッコは使わずに終ってしまうだろう。


 30年以上も前のことだが、ノッコは彫金を始めた。彼女の妹が彫金の仕事をしていた影響かもしれない。2~3年続けたが、彫金の道具を姉に譲って、やめてしまった。もともと、デザインのセンスはあると思うのだが、本人はセンスがないと主張する。惜しいことだと思うが、その代わり学生時代に弾いていたチェロに再び夢中になった。


 ミネソタの遠い日々
1970年に私たち夫婦・子供連れでミネソタ大学へ留学した記録のホームページにもどうぞ