テムズのトンネル - 45 | 遠い夏に想いを

遠い夏に想いを

アメリカ留学、直後の72年の夏に3ヶ月間親子でパリに滞在。その後、思い出を求めて度々訪欧。

遠い夏に想いを-トンネル入口  カティサークを見てから、船の周囲をうろついていたら、テムズ川のトンネルを発見した。テムズ川にトンネルがあるとは知らなかった。調べてみると、ここより少し上流のところに、「テムズ・トンネル」というのがあったらしい。1843年にフランス移民の技師が作った世界初の川底トンネルで、今は鉄道のトンネルになっているが、最初は歩行者専用だったらしい。(写真上はトンネル入口)


遠い夏に想いを-海洋大学  一方、このグリニッチのトンネルは1902年に作られ、「グリニッチ歩行者専用トンネル」と呼ばれている。歩道橋というのは何処にでもある。パリのセーヌに架かるポン・デ・ザールとかフランクフルトのマイン川に架かるアイゼルナー・シュテーク歩道橋などは有名だが、テムズ河口近くの川幅の広いところに歩行者用の川底トンネルがあるなんて他に例がない。余り時間もないので、サイロみたいな小さな塔からトンネルに入り、徒歩でトンネルを抜けて対岸に出てみる。(写真上は王立海洋大学)


遠い夏に想いを-発電所  トンネル内に明かりはあるが、何か殺風景で、薄暗い坑道という感じである。子供達が大声を上げて歩いている。結構距離はあるのだが、意外と早く対岸に到着した。子供たちも大人たちも小走りで進んで行く。何となく不安になり、知らず知らず早足になっているのだろう。(写真上はテムズ発電所)


遠い夏に想いを-地下鉄駅  対岸にでると、テムズをはさんでグリニッチの全景(王立海洋大学、発電所)が手に取るように見える。こちら側は、ドックランドでリニューアルが殆ど完了し、ビルが建ち並んでいる。新しい地下鉄、ドックランズ・ライト・レールウエイ線のアイランド・ガーデンズ駅がある。東京の「ゆりかもめ」のように地上を走る。セントラル・ラインに接続しているから、中心街に行くには便利だ。(写真上は地下鉄アイランド・ガーデン駅)ロンドンの地下鉄図にも「Foot Tunnel」と載っているので、事前に調べておけばこの地下鉄の駅からグリニッチに行ける。


 ミネソタの遠い日々
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