グリニッチ - 43 | 遠い夏に想いを

遠い夏に想いを

アメリカ留学、直後の72年の夏に3ヶ月間親子でパリに滞在。その後、思い出を求めて度々訪欧。

 今回はテムズをまわる旅だから、テイト美術館を見て、午後からは、下流のグリニッジに出かけてみる。グリニッジといえば、子供の頃から耳にしてきたグリニッジ標準時と、成人してから、お酒を飲むようになって(と言ってもチビチビやる程度だが)知ったカティサークのことぐらいだ。グリニッジ・パークのそばを流れるテムズのドックランドについては漠然とした暗いイメージしかなかった。


遠い夏に想いを-greenwich駅  チャリング・クロス駅から郊外電車に乗り、テムズ川をわたって、グリニッジ駅で降りる。グリニッジの街は下町風で、ごちゃごちゃして決して美しいとはいえない。降りてからしばらく歩いた。一軒のレストランが開いていたので、2時過ぎで少し遅いが昼食にした。食事は美味しいとはいえないが、家族でやっている店で、従業員の心温まる対応は素晴らしい。



遠い夏に想いを-st.alfege  グリニッチ・パークの入り口にグリニッチ・マーケットという市場がある。相当古い歴史があるらしいのだが、並べてある物といえば、プリント地の安物の洋服類で見るべきものはない。


 グリニッチ・パークは、広い敷地に木々が生い茂り、一面に芝生が敷きつめられている。日本の皇居は115万平米らしいが、ここは180エーカー(約73万平米)あり、とにかく広い。ヨーロッパでは距離感が違うから、見た目と歩く距離は大いに異なる。建物と建物が離れているから、とても歩いては全部廻れない。(写真はセント・アルフェージ教会の塔)



遠い夏に想いを-greenwich park  旧天文台、国立海洋博物館、王立海軍大学、グリニッジ病院、それにカティサーク号くらいなのだが、時間的にテムズ河岸に係留されているカティサークしか見られないのではないかと思う。ネルソン通りを歩き、左折してテムズに行く。


 グリニッチ・パークは英皇室と縁が深い。メアリー女王やエリザベス一世が生まれたところだし、チュウーダー朝とともに発展してきた。


 ミネソタの遠い日々
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