ケンジントン・パレス - 041 | 遠い夏に想いを

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アメリカ留学、直後の72年の夏に3ヶ月間親子でパリに滞在。その後、思い出を求めて度々訪欧。

 ケンジントンには庭園があり、72年にも訪れたはずだ。少し低地になっていて、お花が整然と植えられた正方形の庭園だった記憶がある。たしか「マーガレット王女の庭」と呼ばれていたような気がする。今年は雨が降らず、芝や花々がしおれてしまって可哀想である。


遠い夏に想いを-kenginton palace  ケンジントン・パレスには72年に来たときに入った記憶があるが、何一つ覚えていない。1685年に王位ついたジェームズ2世が再び宗教問題でカトリックを擁護したために議会と対立し、ジェームズ2世は廃位に追い込まれた。その結果、オランダからウイリアム3世が呼ばれてイギリスの王位についた。日本の皇室はイギリスの王室を規範としているというけれど、全く、その経緯が異なる異質なものである。


遠い夏に想いを-palace01  ヨーロッパ各国の王室は婚姻関係で結ばれた親戚だ。ウィリアム3世も例外ではない。このエスタブリッシュメントの体制を打破するには、フランスみたいに革命を起こして共和制にするしかないのではないかと疑ってしまう。


遠い夏に想いを-garden01  英語も喋れないイギリスの王様がこのケンジントンにあった建物を建築家のクリストファー・レンに命じて王宮に作り直させたのがケンジントン・パレスの始まりである。



遠い夏に想いを-72 garden  イギリスの皇太子がなるプリンス・オブ・ウエールズが住むことになっているというから、チャールスとダイアナが住んでいたのだろうか。ここではヴィクトリア女王が生まれている。女王に即位するまで住んでいたらしい。パレスは庭の部分とか一部分だけ公開されているが、落ち着いてイギリスらしい。何度見ても飽きない。(右上は72年に訪れた時の写真)


 ミネソタの遠い日々
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