釣りの思い出 - 037 | 遠い夏に想いを

遠い夏に想いを

アメリカ留学、直後の72年の夏に3ヶ月間親子でパリに滞在。その後、思い出を求めて度々訪欧。

 前に述べた通り橋のすぐ下にはホテルがる。その名はコンプリート・アングラー(Compleat Angler)。釣人には知れわたった名前。ピュリタン革命が起き、チャールズ1世が処刑された17世紀の物騒な時代、随筆家アイザック・ウオルトンが執筆した「釣魚大全」(Compeat Angler)と関係がありそうである。と言っても、ウオルトンの「釣魚大全」を読んでいないので内容については詳しくは判らない。


 しかし、このホテルはアイザック・ウオルトンとは関係ない。ウオルトンは英国の北部デヴォンシャーのダヴ川にあるダヴデールとかミルデールなどでよく釣りを楽しんでいたらしい。ダヴデ-ルには17世紀に建てられたアイザック・ウオルトン・ホテルがあり、ここでCompeat Anglerを書いたらしい。


 小学生の頃、釣りに夢中になり過ぎて、母親からサオを隠されたり、折られたりした遠い思い出が私にはある。北海道の石狩川河口近くの茨戸というところでよく河釣りをし、札幌市の豊平川上流で渓流釣りに2~3度行った記憶があるが、フライ・フィッシングはやったことがない。朝から夕方まで、鮎のとも釣りもやったが、初めてで一尾も釣れなかった。


 イギリスでは殆どが渓流釣りだからフライが主役だろう。釣りは気の短い人がやるもので、気の長い人には向かないというが、特にフライなどは常に流れに沿ってサオを出さなければならないから気の短い人向きであろう。成人してから釣りはやっていないので、釣りについて話す資格はない。ただ、日本では漁獲量に制限がないので、自然保護の観点からもいただけない。アメリカのようにライセンス制にして数を規制すべきだ。


遠い夏に想いを-church01  橋のたもとにある教会の名前はAll Saints Parish Church、1835年に完成された。決して大きな教会ではないのだが、場所が場所だけに優雅に見える。




遠い夏に想いを-church02  教会に入ってみる。明るく大変に親しみ易い教会だ。教会には年寄りの男性と女性が座っていた。





遠い夏に想いを-town  教会の前のハイストリートを散歩した。しばらく歩くと町の中心街にでる。町は小さいが、町並みは品があって素敵である。






 
遠い夏に想いを-pot  パウンド・レーンの角の雑貨屋に入った。種々雑多な装飾品が所狭しと並んでいる。といっても、決して安物ではない。セーブルの小物も置いてある。セーブルは高いので、ノッコは小さなフランス製の陶器の小物入れを買った。


遠い夏に想いを-frame   私は小さな額に入ったバッキンガムシャーの飾り地図を記念に買った。














 ミネソタの遠い日々
1970年に私たち夫婦・子供連れでミネソタ大学へ留学した記録のホームページにもどうぞ