ナショナル・ギャラリー - 024 | 遠い夏に想いを

遠い夏に想いを

アメリカ留学、直後の72年の夏に3ヶ月間親子でパリに滞在。その後、思い出を求めて度々訪欧。

遠い夏に想いを-hotel  ホテルはランガムコート。オックスフォード・サーカスからポートランド・プレイス通りを北に5~6分歩いた場所にある。外観はピンクと濃茶色のツートンカラーで、大きくはないが、外観はかなりキゾチックな感じのホテルだ。何かアルジェリアあたりに迷い込んだ雰囲気がある。


 今日の午後は市内を廻る。ナショナル・ギャラリーに行ってみようと思う。ロンドンに3度来ているが、一度も入ったことが無いのが美術館だった。72年のときはチャオが一緒だったので諦めたし、90年の旅では時間に余裕がなくてこれも駄目だった。


遠い夏に想いを-national gallery  キングズ・クロスまで地下鉄で行って、トラファルガー広場に出る。相変わらず人が多い。トラファルガー広場は余り好きな場所ではないが、1838年に完成したナショナル・ギャラリーの建物は大変に魅力的だ。男性的な列柱が並ぶ正面玄関に比べ、女性的な感じのドームのアンバランスはいかにもイギリス的である。正面入り口から入る。英国で最も有名な美術館である。


遠い夏に想いを-plan  ギャラリー・プランを見ると、ルーブルほどではないが、とてつもなく広い。左翼はジオットからヴェロネーゼまでのイタリア絵画、奥と右翼はフランス、オランダ、イギリスの絵画が展示されている。イタリア絵画は名品が多そうなのだが、これは諦めて、全部は見切れないので、一番右端のサックラー・ルーム(34号室)というイギリス絵画の展示室に行く。イギリス絵画はロンドンのテート美術館の方が遥かに多いのだが、ここにはレイノルズ、ゲインズボロー、ターナー、コンスタブルなどの見ごたえのある名画ばかりである。更に、玄関へ戻りながら、フランスの印象主義の絵画を見て廻る(46室まで、緑の部屋)。セザンヌ、モネ、ルノワール、シスレ-、ゴッホ、ドガ、ピサロなどの素晴らしい絵がある。