ディアマンティ宮 - 058 | 遠い夏に想いを

遠い夏に想いを

アメリカ留学、直後の72年の夏に3ヶ月間親子でパリに滞在。その後、思い出を求めて度々訪欧。

遠い夏に想いを-ディアマンテ  仕方なくディアマンティ宮まで歩く。外壁がトランプのダイヤのような形をした1万個以上の白い石で整然と覆われている。宮殿はエステ候の命によって15世紀の終わりに建てられた。ディアマンティ宮は国立絵画館になっているらしいのだが、2時で終わっていて入れない。


 フェラーラの旧跡で中に入れたのは2ケ所くらいで、こちらの回り方が悪いとはいえ、何か欲求不満が残る。やはり、フェラーラよりはマントヴァに行くべきだったか。その方がイザベラの時代の光と陰は感じ取れたかもしれない。ルネッサンス期の高貴な女性としてイザベラは名高い。文芸を愛し、外交手腕にも長けた女性として歴史に残っている。大変、魅力的な女性だったようで、ティツィアーノの肖像画が残っているし、ダヴィンチのモナリザもジョコンダ婦人ということになっているが、イザベラではないかという説もある。


 ただ、イザベラの嫁いだマントヴァに汽車で行くにはヴェロナから入るので、日程的には大幅に変更を余儀なくされる。フェラーラの大半の名所・旧跡は午後2時か3時には閉まってしまうようだ。これでは時間に余裕のない旅行者にはどうにもならない。


 帰りは、駅までバスに乗ろうとしたが、切符をどこで売っているのか判らない。時間は充分あるので歩く事にした。

 ミネソタの遠い日々 - New (シカゴへの旅を追加) -
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