小さな巨人 - 032 | 遠い夏に想いを

遠い夏に想いを

アメリカ留学、直後の72年の夏に3ヶ月間親子でパリに滞在。その後、思い出を求めて度々訪欧。

遠い夏に想いを-accademia  アカデミア美術館に入る。ここの美術館は余り大きくないが、展示してある作品がすごい。祭壇画からルネッサンス絵画まで数は少ないが、ヴェネツィア派の絵画を選別して展示してある。ティントレット、ベリーニ、ティツアーノ、カルパッチオ、カナレットなど。


 ジョヴァンニ・ベリーニは展示室が2部屋もあり圧巻である。『小樹の聖母』など、彼の聖母子像は他にもある。ティントレットはイタリア・ルネッサンスでは最後期の画家である。美術館の各展示室を一通り見てまわって外に出る。ルネッサンスの絵画は美しいのだが、密度が高く、キリスト教徒でないので、見ていて疲れる。




遠い夏に想いを-accademia bridge  ここからアカデミア橋を渡る。アカデミア橋は、岩国の錦帯橋のように全て木製かと思って、橋の下の方をのぞいて見たら、厚い鉄の板で木の橋を支えていた。同じ木製の橋で歩行者専用の橋といえば、パリのポン・デザール橋がある。同じ方式だが、このアカデミア橋の方が遥かに素晴らしい。だが海の橋としては長持ちしないのでわないだろうか。カナル・グランデにはアカデミア橋、リアルト橋、駅の傍のスカルツィ橋と最近出来たコスティトゥィツョーネ橋という4つの橋があるが、この次にこの橋を造り直す時には鉄橋にしようという話があるらしい。