ポルト・ガリバルディ駅 - 014 | 遠い夏に想いを

遠い夏に想いを

アメリカ留学、直後の72年の夏に3ヶ月間親子でパリに滞在。その後、思い出を求めて度々訪欧。

 今日はクレモナに行く。72年に来た時は、美術館のピナコテッカやその他の寺院なども訪れている。今回は時間的にも余裕がないので、これ以上ミラノだけを見ている訳にはいかない。時間があったら行きたいと思っていたクレモナ行きを決行する。


 朝はゆっくりと思い(まだ時差ぼけがある)、10時15分の汽車で行くことにした。この汽車は中央駅でなくポルト・ガリバルディ駅から出るらしいので地下鉄で行った。ところが、10時15分発のクレモナ行きの汽車などないではないか。切符売場で尋ねてみた。
「この駅からはクレモナ行きの汽車はない。ミラノ中央駅に行け」
肥って威勢のいいおじさんの答えが、幾度訊いても、これ一点張り。


 インターネットに"Italian Tourist Web Guide"(現在は"Viaggia Treno"を参照)なるホームページがあった。ここから時刻表に関する情報を入手していた。曜日で汽車の時刻が変わるのだが、曜日指定で調べなかったので、日曜日には出ないことに気が付かなかったのか、情報が間違いだったのか、私の思い込みだったのか不明である。


遠い夏に想いを-プブリッチ01  さあ、どうしよう。やもうえず、中央駅に行き切符を買う。次の汽車は12時20分発。まだ時間がある。この近くで時間を潰せるところを地図で探す。プブリッチ公園が一番近い。地下鉄で2駅。ミラノ市内ではスフォルッア城の後ろに広がるセンピオーネ公園に次いで大きい。18世紀後半に造られた市立公園らしい。


遠い夏に想いを-プブリッチ02  この時期のプブリッチ公園は少々埃っぽかったが、池や小川もあり、緑が多く、まさに都会のオアシスだ。日曜日の午後を孫と過ごすおじいちゃんや、乳母車を押して散歩する母親など、のんびりと時を過ごしている。あめ売りの馬車が池のほとりで店開きをして、子供たちが集まり賑わっている。のどかな風景だ。市立公園だから自由に入れる。休日にぶらり訪れるには最適だ。

 ミネソタの遠い日々 - New -
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