ハンバーガー 093 | 遠い夏に想いを

遠い夏に想いを

アメリカ留学、直後の72年の夏に3ヶ月間親子でパリに滞在。その後、思い出を求めて度々訪欧。

遠い夏に想いを-凱旋門  ここはパリの中心で、少し高台になっているので見通しがいい。エトワール広場は放射状のパリの中心なので手に取るように見通せる。凱旋門はナポレオンがオーストリアとロシアの連合軍をオーステルリッツの戦いで破った戦勝記念として建設を始めたものである。


 凱旋門の外壁はナポレオンの栄光の戦歴がレリーフに刻み込まれている。更に無名戦士のための火が点っている。周りに色とりどりの花束が配置され彩りをそえる。どこの国でも同じことを昔から繰り返す。

 
遠い夏に想いを-無名戦士  アメリカのワシントンにも凱旋門はないが、同じようなモニュメントがあり、南北戦争から朝鮮戦争までのアメリカ兵の戦死者が埋葬されている。さすがにベトナム戦争だけは例外であったが。(左写真:アメリカの無名戦士の記念碑)


遠い夏に想いを-ケネディ  炎が点っている墓といえばアメリカのワシントンDCのアーリントン墓地、その中にあるケネディの墓が最初ではないだろうか。(写真右:ケネディの墓)


 シャンゼリゼの北側にあるアメリカ式のハンバーガー店に入って一休みする。狭い階段を上って2階にあがると、いかにもフランス式と思わせる小粋なハンバーガー屋さんだった。店の作りはアメリカのハンバーガー店とフランスのカフェを足して2で割り、更にモダンさをプラスした感じだ。ハンバーガーはフランス風サンドイッチ。ジュースはアメリカ風。


 昔は、アメリカ式のハンバーガー店は無く、マクドナルドもバーガーキングも当然存在しなかった。フランス人の経営でローカルなパリ式アメリカ風ハンバーガー店がサン・ミシェルにあった。あんなアメリカのハンバーガーなんて、フランス人が食えるかと威張っていた時代だった。


 ホテルに戻って荷物をまとめ、フロントで支払いを済ませ外へ出る。フロントのナポレオン君は相変わらずにこりともしなかった。エトワール広場からバスに乗り、ドゴール空港へ向かった。