ここからピカデリー・サーカス周辺までは夕暮れの雰囲気がよく似合う。左へ曲ってクランボーン通りを進むと、レスター・スクエアーの薄緑の芝生が左手に見える。人通りが多過ぎて人垣の合間からかいま見えるだけだが、街なかに小さくともハッとするような緑を発見するのは心が弾む思いだ。これがアメリカならビル街に歯が抜けたように醜いパーキング・ロットが至る所に点在するのだが、ロンドンでは代わりに緑のスクエアがあるのが有り難い。
そのままコベントリ通りを進む。賑やかだが、まるで昔の池袋を歩いているようだ。気の利いた店がないせいだろうか。ピカデリー・サーカス迄はたいして距離もないのに、かなりの疲労が溜っている。ピカデリー・サーカスまでは足を引き摺りながら歩いてきた。ここからオックスフォード・サーカスまで1キロちょっとだが、リージェント通りを歩き切るのはかなり辛い。センチメンタル・ジャーニーも結構大変だ。
この通りは新旧高級店が店を構え、観光客には有名なところなのだが、今回の我々には余り関心もなく、覗いてみる気も起こらなかった。第一、この夫婦はブランド品に殆ど関心がない。ブランド品を絶対買わない訳ではなく、気に入って買ったら、たまたまブランド品だったことはある。
オックスフォード通りへ出てから、チャオへのお土産を買った。子供も大人になるとお土産が大変だ。特に男の子には選ぶのが難しい。結局、いつもTシャツの類になってしまう。今回も着るものになった。ノッコの提案で息子の彼女にもお揃いで選んだ。気に入ってくれるかどうかの保証はない。それに、今日はよく歩いた。
ミネソタの遠い日々
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