ロンドン市内へ - 024 | 遠い夏に想いを

遠い夏に想いを

アメリカ留学、直後の72年の夏に3ヶ月間親子でパリに滞在。その後、思い出を求めて度々訪欧。

 チャオの話では、パリのジュディから手紙が来たので、残していった今回の旅程表を見たらジュディの欄には電話番号不明となっていたので、手紙の封を切ってみた。ジュディとポール達は7月末に引っ越したばかりで、新しい住所と電話番号が記載されていたと言う。一見無駄のようだが、よく機転をきかせてくれた。このあとパリのホテルではひと悶着があり、ジュディからのメッセージも無かったから、この電話はパリでの時間を大いに節約してくれることとなった。
 レストランに戻ると3枚におろした黒光りのするキッパーが大きな皿に盛られて、どーんとテーブルにおいてある。朝食が大切なイギリスとはいえ、大変なボリュームで、夕食でも食べ切れないくらいだ。イギリスやオランダや北欧ではよくニシンを食べる。燻製ニシンを温めただけの簡単な料理だが、子供の頃によく食べた懐かしい北海道の半干しのみがきにしんの味がした。
ヴィオさんの旅行ブログ-駅にて  9時に荷物を全部かついで4階からロビーにおりた。20キロのトランクをエレベーターなしで狭い階段を降ろすのはかなりの重労働である。ノッコはトランクの後ろを持って、私は前で支える。こんなところで腰をギックリとやったら、2人とも情無い結末になるので、一歩一歩慎重に階段をおりた。ちょうどチャールズが車を表玄関に横付けしたところである。フロントで支払いを済ませ、荷物を車に積込んだ。バックハースト・ヒルの駅まで乗せて貰って、あとは地下鉄に乗換えるつもりだ。
 ロンドンの地下鉄の料金体系はかなり複雑で、駅の料金表を読んでもにわかには理解できない。パリの地下鉄の割引料金体系も複雑だが市内路線は単一料金だからロンドンの比ではない。今日は午後をロンドン市内の散策についやすつもりなので、チャールズが駅員に相談して一日乗車券を勧めてくれた。この日は2.5ポンドで市内ならどこでも何回でも乗り降りできる。経済的であるだけでなく、いちいち小銭の心配をする必要もなく、列に並んで切符を買う煩わしさも省ける。

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