ディズニーランドにある大型バス専用の駐車場。そこには、おびただしい数のバスが止まっている。全国のさまざまなカラーリングの高速バス・深夜バスが、ディズニー行脚の客を、文字通り『日夜』送り込まれている。
今日はその映像が、棺おけに見える。
金沢から、ディズニーランドに向かっていたバスが、運転手の居眠りにより事故。7人の死亡者と、重傷者をうんだ。
高速バスの規制緩和、競争激化による、低価格化、コスト減のための運転手の過酷な勤務体系。といつもの、お決まりの論争だ。私は、広島-東京間で何度か利用している。距離があるため、ほぼ12時間、2運転手で、2時間ごとに休憩、1度長めの仮眠タイムを設定していた。
今回の金沢東京間を一人で運転しているバスは、気持ち悪くて使わない。たとえどんなに安くても。それでも、安い価格で利用している人間は、なぜいるのか?言うまでも無くディズニーという誘蛾灯があるからだ。
これだけ高速バスが乱立しているのは、コストを削減したい企業が社用に使っていたり、学生が就活や帰省に使っているものもあるが、間違いなく最大の利用者は、ディズニーランドの客だ。
交通費をケチっても、ディズニーでは、たくさんお金を落とす。毎年、あるいはシーズンごとに家族総出で通う『ディズニー行脚』『ディズニー参り』をする人たちもいる。わつぃはディズニーを不満に思っている一人だ。
ディズニーがアルバイトだけを使って、質の高いサービスを提供していることを高らかにうたった本もある。私に言わすと、それだけ、従業員の将来も考えずにこき使っているとなる。ディズニー信者になった人たちが運営し、ディズニー信者を相手にお金を吸い上げる仕組み、その信者を作り出している最大の元凶がTV局という、今の状況を少なからず不満に思っている。
ディズニーに新しいアトラクションができれば、情報番組はもとより、ニュースでも宣伝するTV局。芸人オセロの中島さんの報道の際には目の敵にしたマインドコントロールの手法で、ディズニー信者を生み出している。
ディズニーランドの駐車場に並ぶ大型バス。タダで止めさせているわけでは無いだろう。全国から、たくさんのお金(お布施)を持ってきた信者と、その送り迎えバスに課した駐車料金(てら銭)、まさに某新興宗教みたいだ。
事故とディズニーを結び付けて考えるのは筋違いかも知れないが、せめて、「運転手2人体制でない高速バスは出入り禁止」とか、「無事故運転バスには割引」とか、ディズニーが今もっている社会的影響力を考えると、安全やコスト補助的な提案してもいいのではないかと思う。少なくとも、この事故では蚊帳の外というふうには思わないでほしい。
しかし、最大のスポンサー、ディズニーに言及したTV局を今のところ私は知らない。