『多読術』 松岡正剛 筑摩プリマー新書を読んだ。
「○○力」、「○○術」といった、楽して成果が出るビジネススキルアップ的な本ではなく、セイゴオ先生が、これまで本とどう向き合って、これからどう付き合っていこうかという本。
セイゴオ先生との出会いは、学生時代。セイゴオ先生が社長の工作舎(土星のマークがかっこいい)という出版会社の本の装丁が素敵で、難しい本にも関わらず、何冊も買った。
本は、ものを食べるよう、ジーンズを着るよう、恋をするよう・・・いろんな付き合い方をすればいいという先生。装丁が綺麗という、一目惚れから入ってもいいと、私の恋のタイプまで、先生、よくわかってらっしゃる。
WEBで『千夜千冊』http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya.html という膨大なブックガイドを今も続けている。数年前、大病を患い、はらはらしましたが、以前にも増して旺盛な執筆活動で、私たちの脳みそをかき混ぜ続ける。大きくなって先生と呼べる人が少なくなりましたが、一度も会ったこともないけど、セイゴオ先生は、先生です。