渡辺善美と大谷義継 | 元広島ではたらく社長のblog

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六本木ヒルズや、ITベンチャーのカッコイイ社長とはいきませんが、人生半ばにして、広島で起業し、がんばっている社長の日記。日々の仕事、プライベート、本、映画、世の中の出来事についての思いをつづります。そろそろ自分の人生とは何かを考え始めた人間の等身大の毎日。

昨日の東京新聞に、自民党の渡辺善美元行政改革担当大臣のインタビューが載っていた。自民党内の圧倒的支持で成立したが、金融大恐慌を受けて、又解散のタイミングを失って、麻生政権の支持率が急降下。失言や漢字の読み間違い、首相の権威を引き摺り下ろすことが好きな日本のマスコミによって麻生さんはズタズタ。

ここに来て、自民党では、中川元幹事長、そしてこの渡辺さんが反麻生的な動きを開始。民主党の動きもにらみながらめちゃくちゃの状態。


渡辺氏は紙面で、国民が期待したのに反し「決断できない、潔さがない」。金融大恐慌という未曾有の自体には政界再編をにらんだ、危機管理内閣が必要と、公然と反旗を翻している。


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自民党内の圧倒的な支持があったにもかかわらず、思うような結果が出ないので見限る、というのは福田さん。安倍さんのときにもあった。首相のやること、なすこと批判的なマスコミ、みのもんたに背中を押された渡辺氏は正義の味方的な扱われ方だが、どうだろうか?


今若い女性に人気があるのが戦国武将。コンピュータゲームのキャラの影響らしいが、伊達政宗、大谷義継、長曽我部元親の史跡や墓には、若い女性の見学者が後を絶たないらしい。彼女らが、戦国武将を好きになったのは、キャラがかっこいい、美男子ぶりであることもあるが、義に生き、忠に生きた、男らしさに惹かれるそうだ。


大谷刑部義継は、自身、ハンセン病をわずらい、顔面は崩れ、人に見せないよう白布で覆っていた。伝染病と信じられていたハンセン病に人々は忌避していたが、石田三成だけは、普通に接してくれて評価もしてくれていたので無二の親友だった。その三成が、無謀にも、家康に反旗を翻し、関ヶ原の合戦に挑もうとしたとき、三成が将器でなく、さんざん挙兵を諌めていた義継だったが、友人が聞き入れないとわかった上は、運命を共にする決意をする。ただ「友義」を頼りに、死地に赴く大谷義継。そして予想通り、無残な死を迎える。

このアホな三成にはもう一人、アホな主君思いの島左近という部下も居る。君臣というよりこの2人も横の関係に近いものがあった。


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自分たちが信じた人間ならば、一生懸命尽くすのが人の道理。人気が落ちた、思ったほど力が発揮しなかったとすぐ見限るような人間が、政治に限らず多くないだろうか。人間は機械や部品ではないので、ダメだから棄てるではいけないはず。機械や部品でも、いい物は修理したり、直したり大切に使い続ける。機械もちゃんと応えてくれる。

麻生さんは個人的にはあまり好きではないし、今回の予算案も面白くないけど、今、一生懸命日本のために尽くしているのは間違いない。その一生懸命の人間を見限る渡辺さんのような人をもてはやす社会というのはどうだろう。


以前同じようなことを書いたが、「理想の男性は?」と聞かれると「やさしい」「かっこいい」よりも、「義にあつい人」「男気のある人」なんて女性が増えると、もっとちゃんとした社会になるのかも。そういう人が国民の上に立ってくれるなら、こんな大恐慌怖くもなんともないのである。


もちろん、本気で麻生さんを助けようとしている側近の方が居るはず。そのかたがた、もう一踏ん張り、影ながら応援します。