守屋夫婦と丹羽夫婦 | 元広島ではたらく社長のblog

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六本木ヒルズや、ITベンチャーのカッコイイ社長とはいきませんが、人生半ばにして、広島で起業し、がんばっている社長の日記。日々の仕事、プライベート、本、映画、世の中の出来事についての思いをつづります。そろそろ自分の人生とは何かを考え始めた人間の等身大の毎日。

防衛省元次官 守屋武昌容疑者が、逮捕された。


一緒にその妻幸子容疑者も逮捕された。職務上は、防衛商社に便宜を図る立場に無いのだが、”身分無き共犯”ということで異例の逮捕になった。テレビ、新聞の伝えるところでは、むしろ妻のほうが、積極的に山田洋行元専務宮崎容疑者に接待を受けていた居たようで、ゴルフなどは旦那より腕が良く、率先して、ゴルフ接待に夫を引き回していたという報道も。

世界史に名をとどめる偉人にも、悪妻は居たようで、トルストイや、ソクラテスなどが有名。しかし、この悪妻たちも夫の悪事を手助けしていたわけではないので、守屋夫婦とは、別格。悪妻では済まされない。


バブル期以降の景気低迷期を乗り越え、企業をV字回復させた人といえば、日産ゴーン社長が有名。また外資に合併後、外資が連れてきた社長の元で回復した企業も多い。その中で、自分たちの組織の中から改革者を生み出し、外の力に頼らずに回復した企業としては、松下電器中村邦夫社長、伊藤忠商事丹羽宇一郎社長がつとに有名。2人とも、社内では異端児。しかし、会社の危機的状況の時には、こういう型破りな人間のほうが大鉈を振るい組織を引っ張ることが出来る、経営学のリーダーシップ論の好材料とも言うべき。


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守屋武昌容疑者の妻の癒着振りが報道されて、一番に思い出したのが、この伊藤忠商事丹羽宇一郎社長の以前読んだインタビュー記事。大豆投機の失敗&起死回生の成功話や、取引先の倒産で、悶々とした日々。上司に購入を指示されたが自分の考えで買わなかったカントリーエレベーターが、他社では損失を出したことと、マスコミの情報、上司や組織の都合によらず、自分の信念、価値観を大事にしてきた話と共に、それを後押ししてきた奥さんの話が出てきた。

学生時代は、名古屋大学の学生自治会に所属し、熱心に学生運動をしていた丹羽氏。その頃からの付き合いである奥さんは、学生時代の正義漢である夫を知っている。そのため、夫に対して”高い倫理性”を求めると、取締役である丹羽さんを取り締まる妻と、最後は、笑い話にしているけど、夫婦お二人が互いを高めあって生きてきた様子がわかり、ただの経済記事には無い心地よさを感じた。


守屋武昌容疑者にも、こんな奥さんが居れば・・・・・と、女性にばかり、要求するのは不公平だけど、旦那に”高い倫理性”を求める女性が多く居ると、男がシャンとする社会が出来るかも。


女性が男性に求めるものランキングとかよくあるけど、やさしい、かっこいい、価値観が合う等でなく、高い倫理性を持っていること、なんて言葉がランクインすると日本は変わるかも。


ついでに

経営学のリーダーシップ論で『リーダーの奥さん(パートナー)論』なんて研究するのも面白いかも。どこかの大学の経営学の教授、挑戦してみては。