「朝青龍の問題」、ちょっとばかばかしくて、ニュースが流れると、チャンネルを変えてしまう。
相撲協会が、そもそも問題としていたのは「腰の疲労骨折」で、夏巡業を休業したにもかかわらず、モンゴルでサッカーのイベントに出たということ。「仮病」ではなく、医師の診断書は「正当」と相撲協会は、判断したので、無理して、イベントに出たことと、イベントに出るくらいなら、夏巡業を休むな!というのが、処分の理由のよう・・・その後の、精神疾患、税の申告漏れ等の諸問題、朝青龍をあ追い掛け回す、マスコミはやはり、見るに耐えない「いじめ」そのもの。(朝青龍を追い詰めると、中田英寿まで苦しめることになるよマスコミ)
この問題に、厳しすぎる処分を課した日本相撲協会、なかなか問題を解決できない、相撲協会。名前の上がる北の湖親方以外にどんな人がいるか?
理事長 北の湖親方
理 事 大島親方、間垣親方、高砂親方、武蔵川親方、伊勢ノ海親方・・・・・・・・
10人くらい居る親方、全員関取出身。みな、横綱経験者で、相撲部屋を持っている。逆にそういった経歴がないと成れないようだ。
相撲協会は、会社で言うと、取締役会みたいなもの、会社の運営をするように、日本の相撲を発展させることと、会員である関取、床山、呼び出しといった裏方までの生活を保証し、「幸せ」を感じさせてやることが目的になる。会社の発展と従業員の幸福、当たり前の目的。
日本の会社で管理職、役員、社長になる人は、若い時代に、営業成績がよい人、いろんなヒット製品を開発した人、いろんな販売企画を立てた人・・・・・と、以前は決まってきていた。実際、そういう結果を残した人でなくては、下の人間がついてこない、ということがあったのだが、最近は違う。
営業力のある人が、人の管理がうまいわけじゃない。
研究熱心でいろんな商品開発が出来ても、チームの円滑な運営が出来るわけではない。
優れたデザイン、設計の技量があっても、会社経営が出来るとは限らない。
管理する仕事、経営する能力というものは、全くの別物で、過去の華々しい活躍で判断せずに、その人に本当の管理能力、経営能力があるかで、処遇は判断すべき、というのが最近の考え方。
「うるるとさらら」で有名なエアコンのダイキン工業。業務用のエアコンのみと思っていたら、今は、一般家庭用でもナンバーワン。大手家電メーカーを抜いてエアコンでは日本一の会社。今の社長、井上さんは、営業畑、国際畑でなく、人事出身。華々しい経歴の人が社長に向くとは限らない例になるのでは。
地元、マツダでも、フォードとの提携後、30代の若い管理職、50代でも営業社員のままという図式が生まれ、TVで取り上げられたが、管理職は、栄誉で選ばれるのではなく、あくまでも適正かどうか、ここら辺を明確に認識するかどうかで、組織の力は、変わってくるだろう。
話は戻って、日本相撲協会。中学を出て、厳しい稽古の毎日。土俵に上がってからは、日々買った負けたの日々。20数歳で、横綱。後援会や、ファンからちやほやされ、引退。当然のように、部屋を引き継ぎ、親方に習ったように後進を指導。そして、協会理事になり、相撲そのものをマネジメントしていく。関取としては、一流でも指導者としては・・・・・。貴乃花親方が、部屋運営に苦労しているのも、そんなところなのかも。相撲に限らず、プレイヤーとしては、一流でも、監督、コーチとしては2流という人は居る。ましてや、経営者としては、さらにその能力を併せ持つことは困難といえる。(メジャーリーグ、オークランドアスレチックスのビリービーンGMは、ほとんど現役では活躍しなかったが、アスレチックスのGMになり、独自の球団経営哲学で、メジャートップクラスの成績を収めている。
年俸総額は、ニューヨークヤンキースの半分で)
日本相撲協会も、理事の全員とは言わないまでも、半分くらいは外部の人間を入れてみてはどうか、また、横綱、親方経験者以外からでも、適正のある人には理事になれるような仕組みを作ってもいいのでは。舞の海さんあたりに、大学に入りなおして、マネジメントさせるのもいいのでは。または、理事は名誉職で残しスタッフ部門として、経営企画のような部門を作ってもいい。野球のロッテの球団運営に手腕を発揮した、元IBMの荒木さんのような人を起用してもいい。
昨今、相撲は人気が無い、モンゴルを中心とした外国人力士だのみ。八百長(朝青龍は、この問題で捨てられたのかも)問題等黒い噂も絶えない。協会そのものが、もう一次元上の組織に作りかえ、指導力を発揮すべきときなのではないだろうか。