本格的な政策論争ができないのは・・・・・ | 元広島ではたらく社長のblog

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六本木ヒルズや、ITベンチャーのカッコイイ社長とはいきませんが、人生半ばにして、広島で起業し、がんばっている社長の日記。日々の仕事、プライベート、本、映画、世の中の出来事についての思いをつづります。そろそろ自分の人生とは何かを考え始めた人間の等身大の毎日。

赤城農水大臣、辞めてみれば、大した事件じゃなかった。


事務所費説明の、のらりくらりに腹は立ったが、所詮、詰まんない出来事の一つ。辞任のニュースを見たけど、赤城さんは、最後まで、子どもだった。子どもに振り回された数ヶ月だった。


安倍さんが、辞めない理由には、「参議院選挙で、本当に、争点にしたかったことは、社会保険庁の問題、赤城さんの問題じゃない。その議論が出来なかったから、こんな惨敗の選挙結果は無効だ。」という、思いがあり、自身が目指す、「美しい国」政策について、まだ、首相として、政権を運営する権利があると思っているのだろう。自分勝手な解釈だけど、政策論争は不十分。各政党の公約も具体性に乏しい。無所属で立候補している人のマニフェストも「老人が安心して生活できる国にします」なんて、抽象的な言葉しかない。「はたらく女性に優しい社会」「環境立国」「私を男にしてください」・・・・・・候補のHPを見れば、見るほど、そこには何も書かれていない。


マスコミも、小泉首相を「劇場型政治」と揶揄するわりに、自分たちは、参議院選挙を、精一杯、ドラマ化しようとしている。みんな幼稚だ!赤城さん、その対応をする安倍さん、マスコミ、街頭の人、評論家を見ながら思った。


若手の国会議員に山内康一さんという人がいる。

http://yamauchi-koichi.cocolog-nifty.com/blog/2007/07/post_7ae7.html

自身のHPで、参議院惨敗後、学者の勉強会で、「本格的な政策論争無しで、良識の府といわれる参議院議員を選んでしまった」ことを、悔いていた。本格的な政策論争に、仕向けられなかったのは、もちろん自民党の今の力量と、本人も自戒されています。


ではなぜ、本格的な政策論争が出来ないのか?


なぜ、日本の政治、政治家は幼稚なのか?


それは、「大人」が居ないから。


国会で法案を通そうとしたら、数が必要。つまり議員の頭数が居る。あれこれ、うるさい意見を言う議員でなく、「この法案は賛成に投票してください」といえば、「はい、わかりました」といってくれる素直な子どものような議員がいい。となればあまり政治に詳しくない、オリンピック選手、プロレスラー、宝塚、芸人、世襲議員、公募で集めたちょっと怪しい議員が、次々と集まる。


衆議院も、参議院も、構造上、子どもが、どんどん送り込まれる仕組みになっている。


このため、各政党幹部は、幼稚園の保母さん状態。小泉チルドレン、杉村太蔵氏、政治のことはわからないから、毎日勉強会。年収2500万円の研修生を、選挙のたびに作っている。議事堂内では、携帯電話、まんが、徘徊とまさに、学級崩壊状態。本格的な政策論争なんて、ぜ~ったい無理!


では、日本の政治を、立派な政治に、とは言わないまでも、大人の政治、にするにはどうすれば、よいか?


それは、・・・・・(つづく)