ボストンテリア | zen:埼玉アウトドア・キャンプ・登山ブログ

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FIELD DISCOVERY zenです。
登山・キャンプ・BBQ・フィッシングなどのアウトドアが趣味。
新たな愉しみを発見しながら日々のアウトドアライフを綴っていきます。
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3月の3連休半ばでキャンプに行ってきた。
場所はいつもの埼玉県某所。

この日は気温18℃前後の最高の気候だったため混雑が予想されるかと思いきや
到着するなりまさかの先客1組程度。
流石は埼玉県某所。。。
毎年毎年、恐ろしい程人がいない。

いつきても最高のロケーションなのにいつきても誰もいない。
恐らくこれだけのロケーションでここまでキャンパーが少ないのは
とある理由がある(と勝手に思っている)が
こちらでは書かないでおこう。

さて、今回、新たに新メンバーを加えてのキャンプ。
新メンバーと言っても友達ではなくなんと「家族」である。
我がチームにおけるメンバーの彼を一度こちらで紹介しておこう。

名は「Ethan(イーサン)」。
性別は男。
出生は国内ではなくアメリカ。
犬種は「ボストンテリア」。

そう、新しい家族とは「犬」である。



さて、このボストンテリアという犬種について。
元はブルドッグとホワイト・イングリッシュ・テリアという犬種のハイブリッドで
昔は「ブルテリア」などと呼ばれていた事もある犬。
闘犬でもあるブルドッグの血を引いており、普段は温厚だが一度闘争心に火が点く時と手が付けられなくなるなど
過去様々な飼い主様の情報があった。

他に、一般的には下記のような特徴がある。

・「温厚で賢い」
・「無駄吠えをしない」
・「黒い上着を着ているように見える」
・「小型犬だが態度は常に堂々としている」
・「テリトリーを守ろうとするので番犬にも向いている」

などの理由から、現地では「タキシードを着たアメリカ紳士」などと呼ばれている。



この記述だけみると、その気高さと強さから、
さながら映画「ボディーガード」のフランク・ファーマー(ケビン・コスナー)
「ミッションインポッシブル」のイーサン・ハント(トム・クルーズ)のような
クールガイを想像してしまう。

が、その実態は「甘えん坊の頑固者」。
おまけに、感情の起伏が激しく、エスカレートすると興奮して飛び回り
一切のコマンド(指示)が聞こえなくなる始末。



とどめに、人の膝の上で何度も「殺人級のおなら」をかましてくるそんなオヤジ犬は
とても「紳士」と呼ぶには程遠い犬の様に思える。

うーん。。大丈夫かい君は?。。本当に紳士なのかい?

しかし、記述にもある通り、生活を共にしていると確かに「賢さ」を感じる事はいくつかある。
まだ生まれて数か月のイーサンだが、無駄吠えを一切しない。
人がいなくなってからの諦めが早い。(いつまでもクゥーンと言っていない)
何より迎えて一週間弱でトイレとSTAY(待て)を覚えてくれたのには感動した。
正直これまで飼った犬でここまで物覚えが良い犬種はいなかった。(環境・育て方で違ったかもだが)



通常、犬というのは「ご飯」「おやつ」「お散歩」といった
犬にとって最大の喜びであるこの3ワードにものすごく反応するものだと思っていたが
この犬種だからなのか、イーサンだからなのか、今の月齢だからなのか分からないが、
ご飯ひとつにしても非常に冷静で、STAY→OKまでの待ち時間でさえ
なんというか「うろたえない」のである。

経験上、犬というものはご飯の前、キュンキュン泣いてよだれまみれで飼い主を見つめながら
今まさに「OK!」の声を待っているイメージだったのだが、

「貴方の家ではこんな感じのお食事なのですね」的な雰囲気を出すときがある(様に見える)
これがちょっと面白い。
一度その雰囲気を見てしまう(感じてしまうと)と散歩の顏一つとっても

「ほほう、これが他の犬種の匂いですかフムフム・・」

といったように、実際そんなことは思ってもいないのだろうが、
かけてもいないメガネを直す仕草と声までをも想像して笑ってしまう時がある。

こういった「動物側の目線」を想像してしまうのは
犬飼いの方ならず、動物好きの者ならばきっとわかってくれるはずだ。



そもそも「タキシードを着たアメリカ紳士」というボストンテリアについたキャッチコピーが
私の中で妙に誇張されてしまっているがゆえの妄想なのは
100も承知しているが、なかなかどうしてこれだけはやめられない。

犬は紳士なのに飼い主はアホなんだねと、そんなつっこみが入りそうだが
実は「動物目線での思考」は結構大切なのである。

というのも、まず犬が「こんな時どう思うか・どう感じるか」
という気持ちを考える事は、犬と生活する上で必要な知識ではないだろうか。

夏場の散歩時にしても、暑さは地面から来るものとわかっていれば
アスファルトから出た熱を足だけでなく体全体で受けてしまうものだと
日中のお散歩には気を付ける事ができる。

人は暑い時汗をかいて体温を調節するが、犬は肉球以外の場所に汗腺がないため
どんな犬でも体温調節が苦手なのである。
更に、常時ダウンジャケットを着ている様な被毛があるため
寒さよりも暑さに特に気をつけなければならない。

当然だが私はイーサンの様に大量の被毛に覆われている犬でない。
そのため実際の暑さまでは体験したことがないが、「その想像」はできる。

匂いにしても同じく、
「人間の約1億倍」の嗅覚をもつ犬は、当然不快な匂いも人間以上に感じる事だろう。
「食べる事のできない美味しそうな匂い」も然り、犬よりも少しだけおりこうな私は、
「それならば!」と考える事ができる。

そのほか、人のいない場所や玄関などの落ち着かない場所にゲージを置く事は
寂しさ、忙しさから犬の問題行動に発展しやすい。

こぼれた水をトイレシーツが吸い取ってくれるからと、飲み水とトイレを近くに置くのもNGで
人間同様、犬も口に入れる物と排泄の環境は別にしたいものなのだそうだ。

これらの事は一見、我々が便利だからとか、気になるからとか、
人間側の都合で考えてしまいそうな事だが、そんな時の「犬目線」である。



「所詮ペットでしょ」と相反する意見もあるかもしれないが
私は生き物と共存するということは「その生き物の目線で考える事」だと思っている。

ドッグランに行って可愛いメス犬を見境なく追っかけるイーサンの気持ちは非常に良くわかるが
正直それ以外の気持ちは私もまだまだ分からない事が多いため、更なる知識も必要だ。

共に生活を初めて間もない家族のため、
ボストンテリアならではの苦戦がこれから待ち受けているかもしれない。
私が人間である以上、100%犬寄りの生活は不可能だが、
歩み寄れる所は全力で歩み寄っていきたいものである。



改めて、今回はイーサンとの初めてのキャンプ。
うちはアウトドア好きな家族のため沢山外の世界を見せてあげることができるが
それが故のトラブルも考えていく必要があるだろう。
怪我の無いよう、イーサンが幸せに過ごせるよう、出来る限り彼の目線で勉強していこうと思う。

以上、「ボストンテリア」イーサンのご紹介でした。

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