新しい出会いと旅立ち ―昨日のこと今日のこと―
昨日は
国際食学協会 の機関誌の取材の受け入れ
リポーターとして大久保麻理子 ちゃん。With スタッフのみなさん。
いろいろお世話になりました。
何か収穫はあったでしょうか?
畑に来て感じたこと、実際に自分で野菜を収穫して感じたこと。
そして私たちが話したこと。
何か一つでもいろいろな人にその思いを伝えてみてください。
ありがとうございました。またきてね。
そして
今日は、中国人研修生が帰国する日。成田空港まで見送り。
3年間よく頑張ったね。
レタスから始まり、細ねぎの作業など大変な日もあったとは思うけどこれからの人生に活かしてね。
ユーチューブで尖閣の件なんかが流れてしまって不穏な感じがするけど、落ち着いたら中国へ行くからね。
その時はよろしく。
それぞれのこれから・・・
頑張って、胸を張って生きていこうね。
TPPに思うこと
TPPとは環太平洋戦略的経済連携協定。
自由貿易協定(FTA)加え、貿易以外の分野も含めた包括的な「貿易障壁」撤廃を、多国間で協定しようとするものである。
参加に反対かと聞かれれば賛成だが、参加の時期には疑問が残る。
前原外務大臣が10月19日の講演会で、「日本のGDPにおける第1次産業の割合は1.5%だ。1.5%を守るために98.5%のかなりの部分が犠牲になっている」と発言している。
第1次産業はもちろん農業だ。
発言のバックヤードにはいろいろなことを調べての結果だと信じたいが、役人風に言うと大臣クラスの発言としては「いかがなものか」と思う。
このブログでも書いたが、食糧生産は国防。
そして、自給率の低下は国家的リスクだと考えている。
例えばの話だが、協定を結べば参加諸国の様々な農産物が安価で手に入る。
もちろん、こちらからも輸出することはできる。
生産側にとっては、不安も感じるがチャンスとも思える。
しかし、チャンスだと捉えられる農家は、ほんの一握りであろうと思う。
海外に目を向け日頃、生産や販売、流通に戦略を持っている農家が国内にどれほどあろうかと疑問が残る。
守って欲しいとは言っていない。
食糧問題をアジア太平洋経済協力会議(APEC)での面子や政局にして欲しくないのである。
このまま、TPPに参加すると日本の農家は、ライフジャケットも着れないまま急流に突き落とされるようなものだ。
日本の農家の平均年齢は65歳。
年々高くなっている。
その中で実際の働き手は70歳代や60歳代が7割を占める。
価格競争には耐えらないと思った方が普通ではないか。
戦後、農業について手厚い保護政策をとってきた国とそれに甘えた農家。
どちらも問題だと考えてはいるが、現状の農業界は脆弱で瀕死の状態だ。
1993年に起こった平成米騒動の記憶からすると、必ず日本人は国内の農産物にかえってくると信じている。
緊急輸入したタイ米、カルフォルニア米。やはり日本人の口には合わなかった。
しかし、繰り返すようだが大津波が来て、それに耐えうる体力は日本の農家には現状ないのだ。
コスト割れの農業ではみんながやめていかざるを得ない。続けたくても続けられないのだ。
それでなくても、遊休農地を埼玉県の面積ほど抱えている。
日本人にとって田んぼは食糧を生産する場所のみではないと私は考えている。
地下水の浄化につながったり、洪水を防いだり国土保全につながる。また、植物や微生物の宝庫でもある。
そして、農村風景そのものが、私達日本人のDNAに脈打つ「心が安らぐ場」なのだ。
これを役人風に言うと「水田が持つ多面的な機能」と呼ぶ。
田畑を一度荒廃させるとすぐには戻らないのは皆さんもご存じだろう。
前原大臣、民主党よ。本当に戸別所得補償で救えると考えているのか?
数字だけ見て判断しないで欲しい。
国内でじっくり議論を進めてその歩を進めて欲しい。
TPP参加で何を得て何を失うか。失わないような対策をきちっと示して欲しい。
こと農業に関して言うと、国内のものをきちんと食べるという国民的議論が必要だ。
ぜひこのブログを見ている方にも真剣に考えてほしいと思う。
現状のままTPPに参加すると農業はもっと衰退してしまう可能性が高い。
経済力があり、食糧も豊富にある時なら国内で作らなくても海外から買って腹を満たすことができる。
しかし、経済力も弱まり食糧難になったらどうだろう。
自国民を飢えさせてまで、他国へ食糧を送るバカな政府などあるまい。
よく考えてみて欲しい。
それにしても・・・・
八ッ場ダム・JAL問題そして尖閣諸島、北方領土問題などの対応についても「何なんだよお前ら」と思う。
「かけこみ乗車は危険」
子供でもわかりそうなものを。
美容と風邪予防に生姜は抜群
気温が下がり、朝に晩に寒くなってきた。
写真は生姜。うちでも作っている。
そう言えば、生姜の効能に着目して最近ではジンジャラーなる人がいますね。
生姜は、
生で食べるとジンゲロールと言う成分が免疫力を高める。体内の白血球が増加するのだ。
反対に、熱を加えるジンゲロールはとショウガオールと言う成分に変化する。こちらは血行を良くする。
また、ゲンゲロール、ショウガオールとも強い殺菌作用を持っているのも特徴だ。
寿司に「がり」を添えるのも先人たちの経験則から来るものと考えてもよい。
健胃作用、発汗作用、新人代謝促進など健康増進には万能な食べ物だ。
このことから医療漢方薬に多く用いられている。
一番手軽に身近に簡単に健康を増進できる優れものなのだ。
ちなみに新生姜とヒネ生姜について豆知識を書いておく。
新生姜は収穫したばかり(秋)の根生姜の事を指します。
変わってヒネ生姜はそれ以外の期間、すなわち貯蔵されたものと勘違いされがちです。
今や俗称となりつつありますが・・・。
厳密に言うとまったく違います。
ヒネ生姜とは、種生姜として植えた生姜を一年たってから収穫したもの。
「老成生姜」、「古生姜」とも呼ばれています。
理屈をこねれば、みんな種生姜からできるのでヒネなのですが・・・・。
ヒネと使っている概念が違言うと思われるので一応書きました。