漫画「バーテンダー」第8巻より。
今回の8巻で街場編が終わる。
それに伴って、舞台となっているお店の名前でもある「イーデンホール」の由来が語られている。
イギリスの昔話である、「イーデンホールの幸福」。
13世紀のイングランドの屋敷に妖精たちが、毎晩楽しく酒盛りをしていたある日、その酒盛りを人間達に見られてしまい、イーデンホールを去る事になった時に一つのグラスを残し、”この杯が壊れたり、倒れたりしたら、イーデンホールの幸福ともおさらばさ”と言い残していった。
”杯を壊す=昔を忘れたら災いが起こる”
その言葉の意味するものは、人はどんどん物質的に豊かになり、苦しく貧しかった事を忘れがちになるが、その苦しく貧しかった時代が今の自分を作っている。
その事を忘れると言う事は、自分の生きてきた道のりと土台を忘れると言う事だと思う。
”初心忘れるべからず”と言うが、自分の本当に行きたい未来、望んだ未来は、初心の中にこそ隠されているのではないかとも思う。
その初心の中にこそ隠されている純粋な想いこそ、「イーデンホールの幸福」の”幸福”を意味しているのではとも思う。
主人公である”佐々倉溜”が、ホテル・バーに移るにあたり、ホテルのオーナーと現お店のオーナーとの会話の中で”事業とは?”と言う問いかけがある。
会話の中では、”事業とは、人を育てる事であり、伸びようとする若者の障害を取り除き道を示す事”だと言っている。
まさに、その通りだと思う。
人が育つ事により、企業の業績が伸び発展する。
問題は、いかに人を育てるか?
一昔前の日本では、会社の為にがむしゃらに頑張って、会社が大きくなると共に、そこで働いている人達も裕福になり伸びてきた。
しかし、今の日本では、インターネットの普及とグローバル化する事で、生産関係は、労働力の安い海外へ移管し、それに伴い技術力も海外に流出。
国内では、単純作業の仕事か高度な知識と経験を必要とする仕事しかなく、それ以外では向上心と自立心を持った人達しか、生き残れなくなってしまったと思う。
今までは、中国が脅威と言われてきたが、今後は、インドを始め、どんどん発展してくる国々が増える事により、今までより、過酷な環境に追い込まれてくると思う。
そんな中で、企業がいかに人材を育成するか、本人が、本当に望んでいる事を把握して、その目的に向かって頑張るかが、キーポイントとなると思う。
”プロとアマチュアの違いとは?”
と言う類の話も収録されていた。
プロとアマが作っても、同じような味のカクテルの違いを出すために努力をする。
その努力を絶えず行えるかが、プロとアマチュアの違いであると。
ただ、そんな事が続けられるか、誰しも最初は人がないと思う。
それに対しては、”最初から出来いないと諦めるより、出来ると信じて挫折した方が、自分の未来につながる”とある。
まさに、その通りだと思う。
誰しも、自分の本当の能力など、判っていないところがある。
出来ると信じて行動すれば、成功しても失敗しても、今まで見えなかった自分が必ず見えてくる。
そこで得た経験から、自分の求める未来を模索すればいい。
どんな事も、無為だな事はなく、必ず自分の糧になる。
人に接するサービス業には、始まりはあっても、終わりはない仕事ともある。
同じお客様と言っても、いつも同じ感情・気持ちのお客様はいない。
昨日と今日とでは違う。
だからこそ、その時々に対応を変えなければならない。
それ故に、難しい事もあれば、楽しい事もある。
次回から、ホテル(街)・バーに舞台が変わると言う事で、ちょうどTV「ガイヤの夜明け」で、「ザ・リッツ・カールトン・ホテル」の事をやっていたので、少し書いてみる。
まさに”ホスピタリティー=もてなしの心”は、何かを示している。
上司の決裁がなくとも、20万円までサービスを各社員の判断で行えたり、各お客様の情報を共有する事により、どの場所に行っても、そのお客様に合ったサービスを行える。
新人の研修シーンもあったが、基本的な仕事の流れは教えるが、お客様に対するサービスに関する事は、ほとんど自分で考え、判断で行う。
ここに、本人の向上心やお客様に対する”もてなしの心”が問われる。
今の日本の企業で、ここまでの事を社員に任せる事が出来るだろうか?
正社員が少なくなり、契約社員・派遣社員・パート・アルバイトが増える中、仕事のマニュアル化が進み、自分で考え、判断し、行動する権限が少なくなってきている事を考えると難しいのではと思う。
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