サフランボル(トルコ) | fidealのブログ

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サフランボルの町はずれを歩いていると、黒いヴェ

 

ールを被った女性二人が、小さな子供を連れて通り

 

過ぎていくのを見た。

 

 

 

道は山岳地帯の荒野へと続いている。

 

 

 

たったそれだけの光景であるのに、懐かしく、ノス

 

タルジックな思いがこみあげてきた。

 

 

 

心の中で渦巻いていたものが、一本の線となり、それ

 

がどこまでも続く荒野へとつながっていた。

 

 

 

その先に何があるというわけではないのに、その世界

 

にあって、自分は小さな客体であると感じた

 

とき、長い間何処かへ彷徨っていた心が、何か大きな

 

エネルギーに包まれながら、自分の肉体に帰ってきた

 

ような安らぎと至福で心が満たされていました。

 

 

 

音もなく、風もなく、神々しい夕焼けが絵のように

 

空いっぱいに広がり、その茜色の空から降りてきた

 

かのような、澄んだ瞳の子供たちに出会ったとき、

 

帰ってきた自分の心が世界と結合している

 

ような、不思議な気持ちになっていました。