皆さんこんにちは。FG☆そうたです。

 

今回は長編連載「フック研究、始めました。」の第3弾をお届けします。

バックナンバーは記事の最後に掲載しますので、過去記事をご覧になりたい方はそこからお願いいたします。

 

■前回のあらすじ

シャンク長、ゲイプ幅、フックポイントの曲がりについて、それぞれが変化するとどのようなメリット・デメリットを生み出すのかを掘り下げていきました。

そして、自分がよく使うルアーに合わせて、フックの商品選択をした、というところまでが前回のあらすじでした。

まずは簡単に考えるため、各種ざっくり2種類ずつ。

スプーンはMKフックを基本としてAGフックをサブに。

プラグにはクラッチフックを基本として佐野針をサブに。

ミノーにはSTフックを基本としてAGフックをサブに。

というところまで決めていきました。

 

■各商品を選択した理由&想定する使い分け

上記のフック選択について、もう少しその特性、理由を深掘りします。

大前提として、メーカーは揃えたほうがコンセプトの違いが明確にわかりやすいので、スプーン&ミノーはヤリエさん、クランクはロデオクラフトさんとしました。

 

・スプーン

いちばんよく使う自分が軸としているニュードロワーさんの「ハント(グランデ)」シリーズの純正フックであるMKフックを中心に。

放流用スプーンはノアを使っているのでハニカムフックを使っているのですが…。一日の大半の時間をハントシリーズと共に過ごすことが現状は多いので、MKフックを自分の中の基準とします。

AGフックは、MKフックと比較してワイドゲイプになっています。ゆえに、高速にじゃれついてくるような場合に、初期掛かりを作れる確率を上げて、ロッドワークでしっかりと刺しに行けるようにAGフックに取り替えるようなイメージで使い分けようと思っています。早巻きが好まれるような状況ではあえてひとつ大きな#7を使ってみるなどの工夫の余地もあります。

 

・クランク

こちらはいちばんよく使うロデオクラフトさんの「モカ」シリーズの純正フックであるクラッチフックを基準に。バレにくさ重視。

ルアーにアタックしてくるのはわかるがフッキングが悪いような場合は、スプーンと同じように少しゲイプの広い佐野針に変更して掛けにいくイメージです。

 

・ミノー

ディスプラウトさんの「GJ」の純正フックであるSTフックを基本セッティングとし、スプーンと同じようにじゃれるようなバイトを絡め取りたいときにAGフックにチェンジしてみるイメージで使い分けようと思っています。

クランクのクラッチ⇔佐野針についてもミノーと同じようにSTとAGに統一しちゃっても良いような気がしますが…。

 

■今回は実戦編!

実戦編というか、先日のジョイバレー釣行にて、釣行記に書いていなかった部分のお話になります。

▼釣行の様子はこちら

【釣行記】2024.3.13 刻々と変化する状況にアジャストせよ!【FCジョイバレー】

 

フック研究について、結論から申し上げると、ダメな方を経験しましたって話なんですけどね…。

 

この日の午後は下から突き上げてくるようなややこしいバイトが多くなっていました。しかも、下から来るならそのレンジを通してあげればいいと思って少し下目を狙うと全く食ってこなくなるという…。

 

スプーンの釣りをしていて、フッキングに一応は至ることができても甘掛かりが多く結局バレる、ということが多発していました。

先日ホワイトウルフ62MLSのインプレを書く際の参考文献としたルアマガプラスさんの記事「松本幸雄さんのエリアトラウトメインロッドを解説!『ホワイトウルフ 62MLS』」の中にも、「昨今のトラウトの特徴は、普段はスローだけど食う瞬間だけ速いこと」とあるのを見て、「あ、この日まさにそうだったな~」なんて思い返していました。

この日は釣行記に書きましたとおり"ゆっくり見せて、しっかり掛ける"ことが求められていたのは間違いなさそうです。

 

そんな中、MKフックからAGフックに替えてみたらどうだろうか?と思い試してみました。

すると…

同じように良いバイトは出る。が、今度は甘掛かりのフッキングにすら至らず、一瞬ハンドルが止まっただけで次の瞬間に何事もなかったかのように再びハンドルが回り始めるではありませんか…。

これが何度も。

 

結果として、フックをMKに戻してタックルをエステルに持ち替えたところしっかりとキャッチすることができました。

 

ここから今回得られた学びは「甘掛かりでも一応フッキングに至るのであれば、求められているのは初期掛かり(=ワイドゲイプ化)ではなく"貫通力"である」ということ。

ナロウゲイプ化するか細軸化するかの選択肢が取れたほうがこの場では強かったことがわかりました。

「フックをその場に不適切な方に替えた途端に甘掛かりすらしなくなる」というのを身をもって体験できたので、ある意味とても面白かったな~と思います。

 

てなわけで早速MKのSSS買いました………😂

(何となくではなく明確な目的意識を持って買う釣具ならセーフ!だと思ってる)

 

前回のフック研究の記事で早巻きで巻き抵抗も使って初期掛かりを一撃で掛けに行く時のセッティングがAGだって自分で書いてたのをすっかり忘れていたこともありましたが…笑

 

■「ダメだった」を経験するのも貴重な情報

今回は「こういう状況ではコレがハマったよ!」という成果を皆様にご報告するには残念ながら至らず、ふがいない結果に終わってしまったわけではありますが、「ダメだった」というのも、貴重なノウハウとして蓄積しておくべきだと思い、恥を忍んで記事にしてみました。

 

数ある選択肢を片っ端から試していくのではなく、明らかに排除できる選択肢を捨てていけるのが大事。

限られた時間の中で釣果を伸ばすためには、その日のその状況下での正解にイチ早くたどり着くことが求められている(その技量も結果に直結するのがトーナメント)と思います。

一撃でその正解に直撃できればもちろんそれに超したことはないのですが、「ダメだった」経験もしっかりと覚えておくことで、少なくともあり得ない選択肢は排除できる。それが結果として正解にたどり着くスピードを上げることに繋がっていくと思っていますので、今回のこの学びを皆さんと共有して次につなげていきたいなと。

 

■総括

いかがでしたでしょうか。

今回3つ目のフックである「MKフックSSS」を導入するに至ったわけですが、こうやってフックも増えていくんですね…笑

本当にフックセッティングの世界は奥が深いです。

ぜひいっしょに研究していきましょう。

 

■バックナンバー

【エリアトラウト】フック研究、始めました。①

【エリアトラウト】フック研究、始めました。②