皆さんこんにちは。FG☆そうたです。

本日はフック研究を始めてみたよってお話です。

今回は写真もなく(図解のみ)で文字だらけの殺風景な記事になりますが、ご容赦ください。

 

「フックはこまめに交換しましょうね」って話は旧ブログでもお話したことがありますが、

トラウトのプロショップで壁一面に並んでいる各社のフックたちの使い分けについては、今まで触れてきませんでした。

所持しているルアーのメーカーが増えてきて、すべての純正フックを揃えるだけでもおびただしい数になるので、

とりあえずスプーンはコレ、クランクはコレって感じで2,3種類決めて持っているだけでした。

正直、そこまでこだわりだしたら終わりだなと思って敬遠してきたところがありました…

 

ではなぜそんなズボラなFG☆そうたさんがフックの研究をするに至ったのか。

理由は2つあります。

1つは、純正でないフックを付けたところ今まで釣れていたルアーがまったく釣れなくなってしまった経験があるから。

そしてもう1つは…

釣り上手さんと一緒に釣りをした際に勧められるがままにフックを交換したらその直後から釣れまくった経験をしてしまったから。

 

…すごいですよね、私もにわかには信じられませんでした。

その方の秘密の情報であるため具体的にどんなルアーでどんなフックで…といったことは明言は控えさせていただきますが、釣果が目に見えて変わったことについては本当の話です。

 

でも実際、ルアーよりフックであるという話はよく聞きます。

プロ間でも"最強のフック"というのは結論がなく、状況に応じてセッティングを変えています。

針の重さや形状まで含めてルアーというものは形作られていて、針の重さが少し変わるだけで如実に沈む速さや泳ぎ方が変わってくる、というのはなんとなくわかるかと思います。特にスプーンは各社かき集めると0.1g単位で存在しているわけですから…。


「食うけど乗らない!!!!」ってよくあると思うんです。

でも、それってさ。

 

食ってるじゃん。

 

魚にルアー食べさせるところまで到達しているルアーなら、それをまるっと交換しちゃうってもったいなくないですか?

 

ルアーをたくさん買わなくても、今あるルアーのフックを現場で交換するだけでそれまで取れていなかったアタリが取れるようになるなら、それってめちゃくちゃコスパのいい話ですよね??

だって、フックって10本入りとかでスプーンと同じ値段だから。

 

というわけで、フック研究、始めていきます!!

当ブログは、自分のための備忘録であり、これから同じ道をたどっていく方にとっての道しるべでありたいという思いから、自分の成長の過程を偽りなく残していく方針です。

1年前の釣行記とか見返すと恥ずかしいって思うこともよくあるんですけど(笑)

なので、先輩方からしたら「そんなもん常識だろ」って話も出てくることになりますが、温かい目で見守っていただけたら嬉しいです。

これは長編連載になる予感がしますね…。

 

■まずは座学。

各社様々な形のフックを出しているのはなぜなのか?

プロ間でも"最強のフック"の結論が出ておらず、皆が状況や好みに合わせて使い分けをしているのはなぜなのか?

 

それは、各部分の形状には、それぞれ相反するメリット・デメリットがあるため、"どんなバイトも刺せてバラさない"みたいな理想的なフックは、物理的に作れないからです。

それでも、各社刺しやすくてバラしづらい、を実現するために日々研究、進歩を重ねているわけですけどね。

 

釣り針には、部分(セクション)ごとに名前がついています。

最初にこれを覚えないことにはお話になりません。

 

で!

それぞれのセクションごとに、形が変わるとどんなメリットがあるのかを一つずつ掘り下げます。

これ、案外1つのページにまとまっている参考文献がなくて、いろんなところを調べました。

フックの特長を司っているセクションは、おもに3つ。

 

①シャンクの長さ(ロングorショート)

②ゲイプの広さ(ワイドorナロウ)

③フックポイントの形状(真っすぐ起きているストレートポイントor内向きに曲がっている(ネムっている)カーブポイント)

 

本当であればベンドの最下点の位置が針先寄りか軸寄りかとか、針全体が細軸か太軸かとか、細かな特徴を挙げればキリがないのですが、ここでは初心者の私自身が簡単に考えやすいようにまず3つに絞ります。

この3つだけでも組み合わせは2×2×2で8パターン、フックが作れることになりますからね。考える特徴が増える分だけその組み合わせも膨大になってしまいますので、まずはこのくらいから。

 

①シャンク長について

ロングシャンクのメリットを考えます。

・フッキングの力が伝わりやすく貫通力が上がる

 

ルアーの支点からフックポイントが軸方向に遠くなることでテコの原理が働いた結果貫通力が上がるというカラクリのようです。釘抜きと同じですね。

一方、デメリットは以下の通り。

・ルアーのアクション、泳ぎに制限が付いたり動きが鈍くなったりする

・フック同士、あるいはラインと干渉しやすい

 

動きが鈍くなるのは当然と言えば当然ですね。スプーンに長く重いしっぽがついているようなイメージです。しっぽが水の抵抗をたくさん受けてしまうので、そのぶん動きが鈍くなり、本来の動きが出せなくなるリスクもあります。

ショートシャンクになった場合は、これらのデメリットが解消され、代わりにロングシャンクのメリットだった部分を犠牲にしている、トレードオフの関係になっていると理解してください。

 

②ゲイプの広さについて

ワイドゲイプのメリットは、以下の通りです。

・針先が魚体に触れる確率が上がるため、初期掛かりを作りやすい

 

一方、デメリットは以下の通り。

・フッキングが不完全だとフックが曲がりやすい

・しっかりと力を加えないと甘掛かりになりやすい
 

シャンク長と同じく、これらのメリット・デメリットがナロウゲイプだと逆転します。

 

③フックポイントについて

これに関してはストレートポイントが「掛かりやすくてバレやすい」、カーブポイントが「掛かりづらくてバレにくい」です。

針先の細かいところですが、特徴はかなり如実に出てきます。

 

 

今日はここまで。

具体的な商品についてやフックの考え方については、次回から実体験も基にして書いていこうと思います!