ヲウス西国討伐 ヤマトタケルの誕生 ~ ヤマトタケル ダイジェスト 奈良英雄伝説(3)
西国討伐に出たヲウス。
一方、九州は、クマソは騒然とします。
・・・大和の軍勢がやってくるぞ!
・・・なんの、返り討ちにしてくれるわ!
いきり立つのはクマソタケル兄弟。
臨戦態勢をととのえ、今かと大和の軍勢を待ちかまえます。
が、いても立っても大和の軍勢は来ません。
そうこうしている内に、クマソタケルの新居が完成し、祝宴が開かれました。
宴もたけなわになった頃、クマソタケル兄は、一人の乙女に目をつけます。
優雅な立ち居振る舞い、そして気品に満ちた顔立ち。
すぐさまクマソタケル兄は、女を傍に呼び寄せました。
ギラリ!
宴の炎のあかりの中、白く鋭い光が走ります。
女の手から剣がのび、クマソタケル兄の胸に呑み込まれています。
…!?
クマソタケル兄が絶命するのを見届けるまでもなく、次いで女は、弟へ切っ先をむけます。
ヒッと悲鳴をあげ、クマソタケル弟は逃げようとします。
ダッと女が跳ね上がり、弟の尻を貫きました。
「き、貴様、何者だ。」
弟が女にとりすがりたずねます。
「大和のヲウス。」
言い放ちます。
「男か!
単身ようも乗り込んできたものだ。
我ら兄弟のことを知っての狼藉か。
大和の皇子よ。
しからば我がけん族が守るこの土地を見事、生きながらえ出ることあらば、西国で最強を誇った我が名を名乗れよ。」
「ヤマトタケル。謹んで頂戴しよう」
敵が名を献上するというのは服従を意味します。
クマソ兄弟を失ったクマソの国は、後より押し寄せた大和の軍にまたたく間に平定されます。
一方、九州は、クマソは騒然とします。
・・・大和の軍勢がやってくるぞ!
・・・なんの、返り討ちにしてくれるわ!
いきり立つのはクマソタケル兄弟。
臨戦態勢をととのえ、今かと大和の軍勢を待ちかまえます。
が、いても立っても大和の軍勢は来ません。
そうこうしている内に、クマソタケルの新居が完成し、祝宴が開かれました。
宴もたけなわになった頃、クマソタケル兄は、一人の乙女に目をつけます。
優雅な立ち居振る舞い、そして気品に満ちた顔立ち。
すぐさまクマソタケル兄は、女を傍に呼び寄せました。
ギラリ!
宴の炎のあかりの中、白く鋭い光が走ります。
女の手から剣がのび、クマソタケル兄の胸に呑み込まれています。
…!?
クマソタケル兄が絶命するのを見届けるまでもなく、次いで女は、弟へ切っ先をむけます。
ヒッと悲鳴をあげ、クマソタケル弟は逃げようとします。
ダッと女が跳ね上がり、弟の尻を貫きました。
「き、貴様、何者だ。」
弟が女にとりすがりたずねます。
「大和のヲウス。」
言い放ちます。
「男か!
単身ようも乗り込んできたものだ。
我ら兄弟のことを知っての狼藉か。
大和の皇子よ。
しからば我がけん族が守るこの土地を見事、生きながらえ出ることあらば、西国で最強を誇った我が名を名乗れよ。」
「ヤマトタケル。謹んで頂戴しよう」
敵が名を献上するというのは服従を意味します。
クマソ兄弟を失ったクマソの国は、後より押し寄せた大和の軍にまたたく間に平定されます。
ヲウスの殺意 旅立ち ~ ヤマトタケル ダイジェスト 奈良英雄伝説(2)
さて、ヤマトタケルが、まだ大和の地で平和に暮らしていたときの話です。
景行天皇は子沢山で、八十人もの子供がいました。
その一人、後のヤマトタケルこと、ヲウスがいました。
兄であるオオウスは、天皇の命で、美濃の美人姉妹を、天皇の后として迎えに行きます。
ところが、兄は姉妹に一目ぼれしてしまいます。
兄は、まんまと姉妹を自分のものにしてしまい、天皇を欺き、身代わりの娘を差し出します。
しばらく兄は、天皇を避けるような行動をとります。
不審に思った天皇は、弟のヲウスに兄の様子を見てくるようにと命じました。
ヲウスは、兄の罪を知り、あっさりと、兄の手足をもぎとり殺してしまいました。
それを聞いた天皇は、非情なヲウスを恐れようになります。
不忠の兄を討ったヲウス。
てっきり父である天皇に喜ばれると思ってました。
しかし、父の顔は怒張し紅く膨れ上がり、みるみる蒼くげっそりとします。
ほどなくして、ヲウスはクマソタケル兄弟の征伐を命じられます。
当時、クマソは、九州は熊本・鹿児島で絶大な勢力を誇っていました。
父は、ヲウスに無理難題を投げかけ、大和から追い払おうとするのです。
そんなことを知らず、初陣に浮かれたヲウスは、叔母である伊勢の巫女・倭姫(やまとひめ)のもとへ訪れます。
ことの顛末をしる叔母は、父に疎まれた甥を不憫に思います。
ヲウスのお守りとして自らの衣装を授けるのでした。
この頃の女性は霊力が強いと信じられていました。
その衣装を身につけることで霊力がさずかることいわれていました。
勇んでヲウスは少ない手勢でクマソタケル兄弟がいる九州へと向かうのでした。
景行天皇は子沢山で、八十人もの子供がいました。
その一人、後のヤマトタケルこと、ヲウスがいました。
兄であるオオウスは、天皇の命で、美濃の美人姉妹を、天皇の后として迎えに行きます。
ところが、兄は姉妹に一目ぼれしてしまいます。
兄は、まんまと姉妹を自分のものにしてしまい、天皇を欺き、身代わりの娘を差し出します。
しばらく兄は、天皇を避けるような行動をとります。
不審に思った天皇は、弟のヲウスに兄の様子を見てくるようにと命じました。
ヲウスは、兄の罪を知り、あっさりと、兄の手足をもぎとり殺してしまいました。
それを聞いた天皇は、非情なヲウスを恐れようになります。
不忠の兄を討ったヲウス。
てっきり父である天皇に喜ばれると思ってました。
しかし、父の顔は怒張し紅く膨れ上がり、みるみる蒼くげっそりとします。
ほどなくして、ヲウスはクマソタケル兄弟の征伐を命じられます。
当時、クマソは、九州は熊本・鹿児島で絶大な勢力を誇っていました。
父は、ヲウスに無理難題を投げかけ、大和から追い払おうとするのです。
そんなことを知らず、初陣に浮かれたヲウスは、叔母である伊勢の巫女・倭姫(やまとひめ)のもとへ訪れます。
ことの顛末をしる叔母は、父に疎まれた甥を不憫に思います。
ヲウスのお守りとして自らの衣装を授けるのでした。
この頃の女性は霊力が強いと信じられていました。
その衣装を身につけることで霊力がさずかることいわれていました。
勇んでヲウスは少ない手勢でクマソタケル兄弟がいる九州へと向かうのでした。
ヤマトタケル ダイジェスト 奈良英雄伝説(1)
岐阜県には、伊吹山があります。
ここに奈良の英雄ヤマトタケルの伝説が残されています。
大和朝廷にまつろわぬ国を平定し、全国を転戦するヤマトタケル。
伊吹山で、敵の力を見誤り、敗北します。
このとき、彼は「伊吹山の神なぞ、素手で倒せる!」と意気込み、神剣・草薙の剣をおいてしまいます。
単身、伊吹山に入ります。
そこで、白い巨大な猪と出会います。
「ふん。所詮は神の使いか。後でひねってやろう」
が、その猪こそ、伊吹山の神でした。
突然、空が曇り、大粒の雹がヤマトタケルを襲います。
彼は神の怒りに触れ、呪いをかけられてしまうのです。
ヤマトタケルの意識は朦朧とします。
この戦いが、彼の永い戦いの終焉となります。
さて・・・
お話をヤマトタケルが奈良にいて、旅立ちの前に戻ります。
ヤマトタケルことヲウスは、ひどいカンシャクもちでした。
ある朝、兄を惨たらしく殺してしまいます。
彼の悲劇の物語は、ここから始まります。
