世界トップクラスを目指す マーケティング戦略 -48ページ目

世界トップクラスを目指す マーケティング戦略

超ー本気で行くぞ!世界トップクラスを目指す

(5) 確約が得られるまで、客の怒りは収まらない。

このことを説明するには、例をあげるのが分かりやすいでしょう。

あなたが、自分で組み立てる本棚を買ったとしましょう。
重い箱を車まで引きずって行って、家に持って帰り、
今度は、箱を家の中まで運び込みます。

箱を開けて、説明書きを念入りに読んで、必要な工具を集めてきて、
さて、いよいよ本棚を組み立てようとした時に、
小さなビニール袋に入った部品が、
箱の中に入っていないことに気が付きます。
あなたが、お店に電話をかけて、店のマネジャーがこう言ったとします。

「どうすれば良いのか分かりません。
その部品がどこで手に入るのか分からないのです。
後でかけ直しますから、電話番号を教えて下さい。」

あなたは、どう感じますか?
このような対応に、満足できるでしょうか?

なぜ、これが、不満なのでしょうか?

不満な理由は、もちろん、何の確約も得られなかったからです。
何時までに返事をするとの、はっきりした約束が無かったのです。

もし、店の経営者が、次のように言ったとしたら、
ずっと満足できるのではないでしょうか?

「どうすれば良いのか分かりません。
その部品がどこで手に入るのか分からないのです。
でも、この問題が解決できるよう、すぐにお調べして、
今日の午後3時までに、必ずこちらからお電話させていただきます。
電話番号をお教え下さい。」

もちろん、これでも理想的な、あるいは完璧な対応とは言えません。
しかし、それでも、時間を確約することで、
ずっとましな対応になったのではありませんか?

曖昧なまま、何の確約もせずにいると、お客の怒りは収まりません。
それどころか、さらに怒りが大きくなってしまうかもしれません。

具体的かつ明確な約束を示すことで、
お客の怒りを和らげることができるのです。
(4) 顧客の個性に合わせること。

人によって性格がそれぞれ違っていることは、
みんなが分かっていることです。

事実や数字、技術的な説明に関心を示す、
非常に論理的、分析的な人もいます。

あるいは、とても感情的で、人間関係を重視する人もいます。

また、いつも結論を急ごうとする、せっかちな人もいます。

非常に論理的な人に対しては、このような言い方ができます。

「弊社の取引の大半は、リピーターのお客様とのものです。

ですから、いかなる理由にせよ、お客様を失うことは、
我々にとって極めて深刻なことなのです。

そういう理由から、
私が、この状況を改善するために、精一杯、努力するということを、
信じていただけるものと思います。」

とても感情的な人に対しては、こんな言い方ができます。

「私は、お客様との関係を、とても誇りに思っています。
あなたのために、この問題の解決に全力を尽くすことをお約束します。」

もし、冷静で分析的な人に対して、
感情的なアプローチを行なったり、
あるいは反対に、感情的な人に対して、
論理的なアプローチを行なったりしても、
話は上手く進まないでしょう。

その顧客がどのようなタイプの人物かは、
その服装や振る舞いから、感じ取ることができます。

たとえ、電話で話していても、どのような言葉遣いをするかから、
その人の性格について、ヒントが得られるでしょう。

少し考えてみれば、この考えが、
簡単に利用できるものだということが分かるでしょう。

この考えを利用することで、
仕事が、もっとおもしろくなるかもしれません。
前回までは、
難しい苦情に対応するための5つのステップの内、
最初の2つについて話しました。

復習しましょう。

(1) カスタマー・サービス・ディプロマットは、
決して顧客と喧嘩しないこと。

(2) 正しいことよりも、成功することの方がずっと重要である。

今日は、難しい人々を相手にする場合のステップ#3です。

(3) 3番目のサクセス・ガイドラインは、
「アクティブ・リスナー(積極的な聞き手)になれ」ということです。

一つ目の理由は、苦情対応においては、話すことよりも聞くことの方が、
ずっと重要だからです。

お客としては、途中で話の腰を折られることなく、
自分の話を最後まで聞いて欲しいと思っています。

苦情を聞かされる方としては、
1分がまるで永遠のように感じられるかもしれません。
でも、そのように時間が長く感じられたからといって、
我慢できなくなってしまってはいけません。

二つ目の理由は、アクティブ・リスニング(積極的に聞くこと)によって、
お客の話に関心を持っていることを、
お客に分からせることができるからです。

お客の話に心から関心を持った
アクティブ・リスナー(積極的な聞き手)となることで、
お客に敬意を持っていることが示せるのです。

お客は、自分が大切にされていると感じ、
あなたが問題に対処すると約束した時に、
その約束が信用できると感じるのです。

アクティブ・リスナーになるために、できることはいくつもあります。

有効なボディー・ランゲージ(身振り)を使うこと。

背筋を伸ばして座るか、あるいは、身を乗り出しても良いでしょう。

時には、うなずいたり、あいづちを打ったりして、お客の話を促します。
「続けて下さい」とか「良く分かります」などと言うのです。

さらには、メモを取るのも有効です。