新春TVショー 3 | 藤花のブログ 詩と

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この胸に 湧き上がる気持ちを 言葉にして あなたに贈りたい

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「 長らく お待たせしました ~! 

  皆様 お楽しみの~ ショータイ~ム !

  今宵 貴方を たっぷり魅せます 鮮血に酔わせて

  おぞましい狂気の世界へ ご招待 ~ ♪

  真っ赤な 薔薇の花びら 散らすよな ~ ♪

  残虐 殺戮 悪夢の 宴 ~ ♪

  グラジュエーター・サバイバル・ショー ~!

  それでは いよいよ 開始で~す ♪ 」


。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。


「 ドキドキ !

  あぁ いよいよだなぁ 八っあん

  せめて もう一杯 ひっかけたいもんだ

  景気付けにも なるし 」


「 そうだな 、、、、 

  そういえば この間の飲み代 俺が払って

  熊さんの割り勘分 もらってなかったぞ 」


「 えぇ ? そうだっけ ? でへへへ 」


「 そうだ 熊さん 財布忘れたって言ってたじゃないか ! 」


「 そうだったけな~ぁ ? 」


「 この期に およんで とぼけやがって ! 」


「 八っあん こんな時に なんだい ! 

  それなら 生き残って賞金もらって 

  きっちり 耳を揃えて払ってやらあ ! 」


「 言ったな ! ちゃんと返せよ 、、、って  

  お い ~ !!

  それじゃ その時 俺は どうなってるんだよ 」

「 じゃぁ その時は 八っあんへの香典ってことで ひとつ 」

「 縁起でもねぇ 俺が熊さんに 香典だすぜ 」

「 そうかい それは とっても楽しみだ うきうき ♪ 」

「 いや その場合 楽しめないと思うぞ 、、、、 」


。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。


 <<  か ぁ ぁ ぁ ぁ ~~ ん ! >>


「  さぁ 今 試合開始のゴングが 響きました~ !
 
   グラディエーター・サバイバル・ショーの開幕です ! 」


「 八っあん 始まったぜぇぇえ どうしょう ? 」


「 しょうがない 二人で 端っこで 

  戦っているふりだけしようか 」


「 よしきた えい ! 」


<  ぼ か っ ! >


「 ひぃぃい ! 熊さん 痛ぇよ ~! 」


「 八っあん 悪りぃ 悪りぃ つい 賞金の事考えててさ 」


「 ふ~ん そうかい 」


<  ご っ つ ん ! >


「 八っあ~ん オイラの頭蓋骨に

  刀 めり込んでるんですけどぉぉ 、、、 」


「 わりいな つい よそ見しててさ 」


「 あぁ ! オイラの頭にタンコブが出来たぞ ! 」


「 うわぁ おれも タンコブができた ~! 」


「 ころす気か ! 訴えてやる ~! 」


「 そっちこそ ! バカか !

  本気になる奴があるか ! 死んだらどうする 」


「 バカとは何だ ! 

  言わなきゃ 誰にもわからないだろうに ! 」


「 一目見りゃ わかるよ 

  バカは死ななきゃ治らない ~♪ とくらぁ 」


「 バカバカ言うな !

  こうなりゃ 賞金は オイラがいただく ! 」


「 ざけんなよ ! 

  熊さんになんかに取らせてたまるか おれがもらうぞ ! 」


       続 く