藤花のブログ 詩と

藤花のブログ 詩と

この胸に 湧き上がる気持ちを 言葉にして あなたに贈りたい

               ようこそ 

  話は 毒りんごを受け取った時まで

  さかのぼります

。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。


  7人の男たちは 採掘作業から帰ってきました


「 ただいまぁ 」

「 ただいま ~♪ 」

「 戻ったよ~ 」

「 疲れたなぁ ~ 」

「 汗びっしょ シャワー あびたいなぁ 」

「 お腹減ったよぉ ~ 」

「 夕飯は なあに ? 」

「 おかえりなさ~い ♪ 」


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  テーブルには 真っ赤なりんごが一つ

  置かれていました

  
「 おやぁ ~?

  この りんごは どうしたの ? 」

「 りんご売りの お婆さんが来ました 

  一つだけ 味見用に いただきました 」

「 ふむ ふむ 」

「 一人で食べようと思ったのですが 

  口にする直前 初めて ここに来た時 

  食事を 一人で平らげてしまった事がありました

  それを思い出して 心苦しくなり

  やはり みんなで分けて食べようかと

  考えなおしたのです 」

「 ううっ なんていい子なんだ 」

「 そうだなぁ その気持ちが うれしいな 」

「 みんなで食べたほうが 美味しいもの 」

「 仲良く分けて食べようか 」

「 食べよう 食べよう 」

「 ん ! ちょっと待て ! 」

「 なんだ ? 」

「 それは 少し変だ 」

「 えっ ? 」

「 どういうこと ? 」

「 こんな辺境な地に 林檎売りが来るわけがないぞ 」

「 そう言えば そうだ 」

「 この辺は 人家もない もちろん商店もない 」

「 物売りなんて来た試しがない 」

「 だから おれ達の食材調達は 

  すべて隣国の取引先に頼んで

  仕入れているよなぁ 」

「 俺たちの仕事に課税しようと来た

  政府の回し者か

  金鉱のありかを嗅ぎつけて 

  横取りしようと動向を探りに来た

  どこかの ならず者かもしれないぞ 」

「 そうか りんごも なんだか怪しいぞ 」

「 りんごを 調べてみよう 」

「 それが いい 」


  男たちは 林檎を薄く切り

  小魚の泳ぐ 金魚鉢に入れました



                               TADAira


  小魚は しばらくすると もがきだし
  
  ぷかぷか 浮かび上がり

  やがて 動かなくなりました


「 案の定だ 強い毒が入っていた 」

「 やっぱりな 」

「 こんなモノ 口にしたら オダブツだぜ 」

「 危ないところだったな 」

「 ヤバいよ ヤバイよ 」

「 小魚には 悪いことをしたなぁ 」

「 勘弁しておくれ 」

「 アーメン 」


「 りんご売り 、、、

  もしかして 私を狙ってきた

  暗殺者かもしれません 」

  白雪姫は 言いました


「 なんだって ? 」

「 なんて しつっこい 継母なんだ 」

「 実は 、、、 」

  白雪姫は 身分を隠していたことを話しました

「 えぇぇ ~! 」

「 なっ なんと ! 」

「 すごく愛らしいと思ったけど 」

「 まさか我が国の 姫様だったとは 」

「 全然 思いもつかなかったよ 」

「 そ う か !

  それで この頃 不審な者がうろついていたのか 」

「 俺たちを 探りに来たのではなく 

  この娘さん いや姫を探しに来ていたのか 」

「 不審者は 王妃の手下だったんだな 」

「 紐(ひも)やら 櫛(くし)やら持っていたぞ

  暗殺の道具だったようだ 」

「 紐で締めて殺そうとしたのか

  櫛には毒でも塗ってあったのかも 」

「 その者は どうしたのですか ? 」

  白雪姫は 尋ねました

「 ご心配なく 手を紐で縛って 頭に櫛をさして

  ボコボコにして 追い返したよ

  二度と この辺に近づくなと脅してね 」

「 おそらく そいつが ここの情報を流したんだろう 」

「 正攻法では無理だと考え

  卑怯なリンゴ売りの刺客を送り込んだと 」

「 では ここは見張られているんだな 」

「 姫が生きている限り 刺客はまた来るだろう 」

「 かならず撃退できるとも限らないぞ 」

「 どうしたらいいのかなぁ ? 」

「 そうさなぁ 」

「 う ~ ん 」


「 そうだ いいことを思いついた ! 」

「 なんだ どうするんだ ? 」

「 敵の策略に 乗るのさ 」

「 ええぇ ? 」

「 それって どうするんだい ? 」

「 白雪姫が 毒林檎を 食べたことにする 」

「 ほう ほう 」

「 死んだと偽って 葬式をする 」

「 それで ? 」

「 姫を 棺に入れる 」

「 でも 生きている姫を

  棺ごと 埋めるわけにも行くまい ? 」

「 きっと 奴らも掘り起こして 

  棺を開けて 遺体の確認ぐらいするだろうし 」

「 そこでだ 」

「 うん うん 」

「 姫の入った棺を 隣国に脱出させる 」

「 誰が 運ぶんだ ? 」

「 取引業者に 偽装工作をさせ運ばせよう

  次の刺客が 送り込まれる前にな 」

「 そうだなぁ ~

  国外ならば とりあえず安全だろうなぁ 」

「 取引業者に しばらく姫を匿まってもらおう 」

「 なるほど 上手くいけば良いが 」

「 まぁ やるだけやってみよう 」

「 それじゃぁ 姫も一緒に打ち合わせをしてと 」

「 ひそひそひそ 」

「 はい わかりました そのように 」

  白雪姫は 計画を理解しました


「 では 私からも提案を 、、、」  

「 ふむ ふむ おぉ それいいんじゃない 」

「 上手くいけば 見物だねぇ 」

「 よし 業者との通信用の伝書鳩を飛ばせ 」

「 頼むぜ 鳩ちゃん 」

< ポッポ ~! >

< バサバサバサ >


「 では 俺達は 姫を入れる棺を作るとしよう 」

< ギコギコ ! ギコギコギコ ! >

< トンテンカン ! トンテンカン ! >




。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。


「 と まぁ 後は言うまでもありませんが 

  葬式を行ない 馬車を用意させ 

  使いの者に 私の書いたセリフどおりに

  偶然 通りかかった 『 隣国の 王子様 』 

  と いう設定の小芝居をしてもらいました

  素人芝居で ヒヤヒヤしましたが 」

「 なんだと 棺を持ち帰った王子は

  偽物だったのかぁぁあ ? 」

「 そうですよ

  でも ちょっと考えれば分かりそうですが 

  やっぱり 頭が残念な人でしたね

  そもそも 普通 隣国の王子様が 

  我が国に 狩猟で無断で入国することなど

  あるわけがありませんよね 」

「 他国の王室の権威まで使うなんて

  ず る い ぞ ! 」

「 ふふっ それから 見ず知らずの

  他人の遺体が入った棺を

  他国の王子様が自国に持ち帰るのは

  ものすご~く不自然ですよねぇ 

  ありえませんよねぇ 」

「 あぁ そりゃそうですなぁ ~ 

  王妃様ぁ どうやら王子は 

  わたくしめが想像していた死体愛好癖の 

  変態じゃなかったようですなぁ 」
 
「 王子様は 変態じゃありませんよ
 
  とてもジェントルな方であらせられるのです 」


「 へん ! 何が ジェントル じゃ ! 

  男なんか一皮むけば同じこった

 み~んな変態なのさ ! 」

「 うふふ おゃ そうなんでですか お義母さま

  まだ私は小娘なもので

 今後 充分気をつけるようにします

  でも今まで 色々な矛盾に気づかなかった人って

  なぁ~んて おバカさんなのでしょうね

 うふふふ ♪ 」

「 きぃぃぃいい ~! 」

「 素人さんの 王子様役でしたが

  まんまと こちらの思惑どおりに 

  偽情報が 伝えられたというわけです 」
  
「 うぅ 王子様が わたくしめと同じ

  変態仲間なら 上手く取り入れるかと

  考えていたのですが 残念ですぅぅ ~ 」

「 良くも 謀ったな !

  この はらわたのドス黒い 白雪め ! 

  結局 謎解きを引っ張ってみても

  毒りんご 食べなかっただけだってぇぇえ ~!

  なんて がっかりで 子供だましの 

  安易な ひねりのない つまらないオチ ! 」

「 まぁ リアルなんていうのは そんなもので

  別に面白いわけじゃないと思いますよ 」

「 つまらん ! 

  お前の話は つまらん ! 

  全然 意外性がない !

  レスラーたちが 鉱物の鑑定のため 

  試薬を使っていて 解毒剤があったとか

  お前が 特異体質で 毒に対する耐性が強いとか

  仮死状態だったけど 

  何らかの理由で生き返ったとか 

  実は双子だったとか

  少しは頭を ひねろよ ! 」

「 推理小説じゃありませんよ

  注文が多いですね 

  悪質なモンスタークレーマーですか まったく 」

「 小娘のくせに 浅はかな計略などしくさって !

  なんてズルくて 卑劣で 汚い真似をぉおお ~ ! 」

「 ズルくて 卑劣で 汚いのはどちらですか ? 

  浅はかな策略に騙されたくせに

  おそらく 私が死んだという情報に

  小躍りしていたのでしょう お生憎さま 

  すこし考えれば 見抜けるはずなのに

  こんなに 簡単に引っかかるとは

  うふふふふ ♪ 」  
  
「 ざけんなよ !

  せっかく大喜びしたのにぃぃい

  小躍りして すり減らした靴の裏の分と

  無駄にした 消費カロリーを返せ ~! 」

「 あらっ 今まで必要以上に たっ~ぷり

  おなかが まるでバルーンのように膨れるまで

  手あたりしだいに お料理を 

  ばかばか召し上がっていたではないですか 

  王子様の手前 こちらが

  恥ずかしくなるほどでしたよ ふふふ ♪ 」

「 おっ おっ おのれ 

  この私を 笑いものにするとは許せん

  卑怯者めぇぇええ ~!

  八つ裂きにしてやるわ ! 」

「 卑怯者 ? 

  その言葉を そっくり お返しします 」

「 そんなもの 返されても困るわぁ 

  卑怯者だけど 八つ裂きは嫌だもん

  痛いもん 血が出ちゃうもん

  そのまま受け取っておいてちょうだい

  お~ほほほほっ ♪ 」 

  王妃は はらわたが煮えくり返るような

  激しい怒りに 震えました

  殺したはずの小娘に まんまと裏をかかれ

  間抜けにも 隣国におびき出されてしまったからです

「 林檎は お気に召さなかったようだから

  今度は もっと良い 別のプレゼントを

  差し上げるわ お~ほほほほっ ♪ 」

  王妃は同行した「 ミラー▽ン 」 の 

  お面をつけた変態従者に白雪姫の襲撃を命じました

「 こうなったら ヤケクソよ !

  お前 白雪を やっておしまい ! 」

「 えぇぇえ ~ わたくしめですかぁ ~ 」

「 護衛に連れてきた近衛兵は 全員捕まっているんだ

  やるんだよ ! いつやるの ! 今でしょう ! 

  やらなきゃ お前を先に 血祭りだよ ~! 」

「 げげげ ! なんと言う事を 、、、 」

「 私の怖さは充分知っているだろう

  あぁあん ? 」
 
「 しょうがない やりゃ いいんでしょう やりゃぁ 」

「 やられたら やり返す 倍返しだよ ~!

  お~ほっほほほほほほ ♪ 」


  変態従者は 股間に隠し持ち 警備をすり抜けた

  生暖かい短刀を 鞘から引き抜きました


< シャリ~ン >


「 白 雪 よ !
 
  地獄の舞踏会への招待状を受け取りな ~!

  地獄で 亡者たちの群れの中 お前の母親と

  地団駄のワルツを踊るがいいさ ~!

  お~ほほほほっ ♪ 」


「 お命頂戴 ~! お覚悟を ~! 」

  おりゃぁぁぁああ ~!


  従者の 短刀の切っ先は  

  白雪姫の 透き通るような白い肌の下

  赤く脈打つ 心臓を狙い

 < ギラリ > と 鋭く光りました


  そして凶刃は 白雪姫の胸めがけ 

  振り下ろされました

  それは さながら 血に飢えた
 
  ケダモノの 歯牙のように


「 き ゃ ぁ ぁ あ あ ~ ! 」





       続 く










 フィアンセと呼ばれた女性は 仮面をとりました


「 えぇぇぇえ~とぉ どちらさんでしたっけ ? 」

「 えっ ? まだわからない ? 

  私を もう お忘れですか ? 」

「 この頃 記憶処分能力が著しく増進してましてねぇ 」

「 それって ただの健忘症ではないですか ? 」

「 いいえ 記憶断捨離力がついたとでも言いましょうか

  くだらない人間関係は 切って捨てているんですよぅ

  私の得にならない 

  金にならないような人間関係は 特にねぇ

  お~ほほほほっ ♪ 」

「 物は言いようですね ボケが始まってるのかしら ?

  こんな 可愛い 可憐な 美少女を 

  、、、 ごぞんじないですか ? 」

「 う ~ ん ? 

  そうかねぇ 美少女かねぇ ?

  私以外は 所詮 みんなブスのゴミだからねぇ

  評価するに値しないんですわぁ

  お~ほっほほほほほ ♪ 」

「 今日は スタイリストさんがついて 

  メイクさんに バッチリ

  メイクアップしてもらっていますが 

  もし化粧が無く 素顔だったとしたら ? 」

「 う ~ ん 素顔ねぇ  」

  王妃は 腕組みをして 考えます

「 眼が ふたつ 鼻が ひとつ 口も ひとつ 、、、 」

「 当たり前です ! 」

「 え ~ っ と ? 

  その いかにも純真に見せかけるような

  星をキラキラさせたような 作為的な眼 

  その お上品ぶった鼻の穴と 

  口角の上がった カワイコぶった

  人を篭絡してしまおうという 

  嫌らしい思惑が 透けて見えるような口と 

  いかにも 良い育ちでございます

  あなたとは 違うんです ! 

  と 言わんばかりの輪郭と

  顔立ちは 見た覚えが 

  あるような ないような ~っ と 」

「 よくも まぁ そんな悪意に満ちた事が 、、、 」

「 もしかして ? 」

「 思い出しましたか ? 」

「 え~っと シンデレラ ? 」

「 お話が 違います ! 」

「 かぐや姫 ? 」

「 国が 違うし 」

「 人魚姫 ? 」

「 もはや 微妙に人間じゃぁないし 」

「 え~っと 殺したいほど 邪魔なクソガキは

  たしかに 一人いたけどねぇ

  でも もう そいつは処分しちまってぇ 、、、 



















  って 、、、、もしや 

  お前は あのクソガキの 白雪 かぁ ~!? 」

「 ピンポ~ン ♪ やっとわかりましたか

  そうです お久しぶり お義母さま 

  美味しい林檎のプレゼントを

  ありがとうございました 」

「 なにぃぃ こいつめ 化けて出たかぁぁぁあ ~! 」

「 うふふふっ ♪ 」

「 おのれ怨霊め 退散しろ ~! 」

「 よく ご覧なさい 足もありますよ ! 」

「 さては ビクトル・フランケンシュタイン博士が

  知り合いだったとか ? 」

「 違います 切ったり貼ったりされていません 」

「 ならば 貴様 どこぞの秘密結社に 

  改造人間手術を受けて よみがえったか ~? 」

「 そんな 仮面ラ◎ダー じゃあるまいし ! 」

「 ならば 極東の島国の高僧

  西行の 反魂術とか ? 」

「 違います ! 」

「 ブードゥー教の 秘術とか ? 」

「 ゾンビじゃ ありません !

  いい加減にしてください ! 」

「 でも お前は 死んだはず 、、、 」

「 うふふ 詰めが甘かったですねぇ

  小娘と 侮っていましたね 」

「 うぬぬっ このおぉぉお ~!

  ふしだらな 淫乱なガキのくせに ~

  バッチリ ケバイ化粧までして ~!
  
  その顔 違う意味で化けたなあぁぉあぁあ ~! 」

  七人のミゼットレスラーだけじゃぁ飽きたらず、

  隣国の王子まで たらしこんだのかぁぁあ ~! 」

「 化粧映えするのは 元がいいからです 

  たらしこむなんて 物凄く無礼な物言いですね !

  話を 続けますよ ! 」

「 どうぞぉ ご自由にぃ 」

「 パーテイ会場の外で待機している 

  お義母様の護衛の 近衛兵たちは

  この国の兵士により 武装解除されています

  今頃 本国の お義母様の配下の者も 

  父上の命令により 全て逮捕されているはずです

  お義母様と入れ違いに 今までの悪行と 

  私の暗殺を計画したことなどを書き記した

  緊急の密書を出しました 」

「 なんだとぉおお~ ! ちっくしょうめ !

  毒リンゴを食べて くたばって葬式もしたはず 

  なぜ 生きてやがったんだ ~ ? 」

「 それは 」

「 それは ? 」

「 それは 、、、 」

「 それは ~ ? 」

「 しつっこいですよ ! 」

「 それでぇ ~? 」


  話は 遡ります


     続 く












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「 王妃様 こちらが 私のフィアンセです 」

「 まぁあまあぁ なんて素敵なレディざんしょ ~ 」

  王妃は心にもない うすっぺらな お世辞を言い

  値踏みをするように 不躾にジロジロと眺めました


  艶やかな髪に 豪華な宝石に彩られたティアラ 

  大粒の真珠の 首飾り

  金銀で作られ 宝石に彩られた仮面

  すらりとした身体に 特別に仕立てられたであろう

  純白に輝く まばゆいばかりのドレス 

  ドレープが陰影を作り エレガントさが際立ちます

  そして 透き通るような 白く美しい肌


” ドレスは オートクチュールのようね

  物が良さそうだわ

  ず~いぶんと お金がかかっているようだねぇ

  他人が綺麗なカッコしてると 殺意をおぼえるわ

  隣国は ずいぶん潤っているようね

  その分 もっとパーティの食い物や

  デザートも 多くしてくれりゃいいのにねぇ

  こんな小娘に無駄な金使いやぁがって

  許せないよ !

  こんな国 早めに侵略して

  蹂躙しなければいけないねぇ ”

  王妃は 変態従者に耳打ちします

” 元経済学教授の立場として言わせていただきますと

  他人が金持ちだったり 儲けているのを見るのは

  精神的に良ろしくないですなぁ

  むっかむかと むかつきますなぁ

  許せませんな 腹立たしい限りですな

  チ ッ ! ”

  変態従者も 耳打ちで 舌打ちして答えました


「 ごきげんよう よく おいで頂きました 」

  金銀の輝く仮面の少女は 王妃に会釈しました
  
  王妃も 軽く会釈を返します

  
「 私が 隣国の美人の誉れ高い 新王妃です

  初めて お目にかかります 

  お~ほほほほっ ~ ♪ 」


「 本当に 初めてでしょうか ?

  おまけに 自分のこと美人って 

  慎み深さの かけらも無いのですね

  うふふふっ 」

「 あ~ら いやだ 

  一部の熱狂的マニアには 絶大な人気なのですよ 

  王妃様 王妃様と 握手会に長蛇の列

  ファンが引きも切らず 整理券を配布しないと 

  いけないくらいですの おっほほほっ ♪ 」

「 それは想像するだけで おぞましい事ですね 」 
  
「 なんなら 優先整理券をさし上げましょう

  ほんとは有料なんですよ お~ほほほほっ ♪ 」

「 けっこうです ! 

  まだ 私を おわかりになりませんか ? 」

「 ええぇ~っと ? 

  どこで お目にかかりましたかしら ? 

  いちいち どうでもいい女性の顔なんぞ 

  覚えちゃいないんですのよ 

  イケメンなら まだしも お~ほほほっ ♪ 」

「 そうとう ボケが始まっているようですね

  これで おわかりになるかしら ? 」


  優美な姿の少女は 輝く金銀の仮面を取りました

        続 く


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 隣国の宮殿では 綺羅びやかで 華やかな

 仮面舞踏会が 開催されていました

 招待客は それぞれに着飾り 仮面をつけて

 優雅にダンスを楽しんでいました


 王妃と従者はというと フードコーナーに陣取り 

 高そうな ローストビーフやら オードブルやら 

 フルーツやら スイーツやら

 手当たりしだいに バッカバカ 食べて

 カクテルや シャンパンを 

 がっぶがぶ 浴びるように飲み

 胃袋に流し込みました





「 タダなんだから 思いっきり飲み食いしなさい 

  がつ がつ がつ ♪ 」

「 何日も 飯抜きで来た甲斐がありましたなぁ

  がぶり もぐ もぐ もぐ ♪ 」

「 いい素材を使っているようね 許せないわ 

  このやろ このやろ 成敗してくれるわ 

  ぐしゃ ぐしゃ ぐしゃ ごっくん ♪ 」

「 高級ワインやシャンペンも 豊富にありますねぇ

  わたくしめに 言わせもらえるなら

  アルコール度数低くて バカ高い酒は

  費用対効果が 悪いですなぁ

  アブサンとか テキーラとかのほうが

  すぐ酔っぱらえて お得ですよぉ

  でも タダのお酒は おいちいですなぁ

  タダより安いものはない っとくらぁ ♪ 

  ごきゅ ごきゅ ごきゅ ♪

  うっっひひひひひ ~ ひっくっ ♪ 」


「 粉物でんぷん質は あまり食べるんじゃぁないよ 

  腹がふくれて 損だからねぇ 」

「 わかってますよ わたくしめ元経済学教授ですよ 

  損得勘定は しっかりしてますよ~だ 」

「 食うだけ食ったら 残りは

 ドギーバッグに入れて持ち帰るのよ

  もちろん 犬なんか 飼ってないけどねぇ 

 ぐえっぷ ~! お~ほっほほほ ♪ 」

「 今月の食費が だいぶ浮きそうですなぁ

  食い放題飲み放題 ここはパラダイスですなぁ

  ういっぷ ~! うっひぃひひひぃ ♪ 」

「 来月も浮かすぐらい食っていきな

  お~ほっほほほ ♪ 」

「 おやぁ ? 王妃様 

  今日は やけに バストを上げて寄せて

  普段の貧乳 Aカップが

  Ḡカップくらいになってますよぉ

  いい歳こいて 色気づいて 

  若い王子を何とかしようと思ってるんですかぁ ?

  みぐるしいですなぁ うひひひひ ♪ 」

「 やかましい バストは女の武器庫なのさ

  後でお楽しみの 禁断の秘密兵器だよ

  お~ほっほほ ♪ 」

「 そりゃぁ 詰め物たっぷりだと

  秘密にせざるをえませんなぁ 」


  そこに 一人の青年が近寄り仮面をとりました 

「 これは初めまして 隣国の新しい王妃さま 」

  王妃は その声に振り向きました

「 私が この国の王子です 」

( なるほどねぇ これが この国の王子か

  長身で 痩身 足も長くて

  鼻筋通ってオメメパッチリ あごもシュッとして

  たしかに知的なハンサムボーイね

  しかし やり手と言われても 

  私から見たら まだまだ 青二才

  私の 策謀術の足元にも及ぶまい

  いつか さんざん弄んでから

  きゅっ! と ひねり潰して よく煮込んで

  甘酢あんかけ肉団子にしてやるわ

  お~ほほほほっ ♪ )


「 王妃は そんなどす黒い思いを顔に滲ませながら

  安っぽい バッタの顔のような仮面を取り 

  挨拶をするために 王子に近づき

  精一杯の引きつった 愛想笑いで会釈しました

「 ごきげんよう ♪ 王子様 」  

「 お忙しい中を おいでいただきまして 

  まことに ありがとうございます 」

  王子が 丁寧に挨拶をします
  
「 このたびは お招きいただき

  ありがとうございまっす ♪

  あいにく わが夫の国王は 

  体調が すぐれないので伺えませんでしたが 」

「 そうですか 残念ですね 」

「 歳のせいか ずいぶん弱ってきていましてねぇ

  歳は取りたくないものですわねぇ

  お~ほっほほほっ ♪ 」

「 しかし王妃様は ” 健 啖 家 ” で 

  食べ物の 好き嫌いもなく

  何でも 手当たりしだいに召し上がられて

  血色の悪い 青白い お顔の 

 口周りだけが 別の生き物のように

  てっかてか ギットギトと脂ぎっていますね 」

「 まぁ王子様ったら お口の お上手なこと

  お~ほっほほほほほほっ ♪ 」

「 鯨飲馬食とは王妃様のためにあるような言葉ですね 」

「 お恥ずかしい それほどでもありませんわ

  お~ほっほほほほほほほっ ♪ 」

「 食い意地が肥大化した おぞましく浅ましい

  さながら 飢餓意識にも似た

  食欲の権化と言えるでしょう 」

「 そんなに褒めていただいて うれしいわぁ ♪ 」

「 ふふふ ところで 確か 一人娘の 

  雪のような白い肌の 美しいプリンセスが

  居られたのではないですか ~? 」

「 まぁ ご存知でしたかぁ 

  でも そんなに綺麗ってわけじゃぁないんですのよ

  育ちの良くない 性悪で下品な山猿のような娘で

  それが お恥ずかしいことに家出してまして

  行方が知れないのです 国王はその心労で 、、、 」

「 ほぅ そうですか 、、、 」

「 わがままに育って 勝手気ままに 

  よく家出してしまいますの

  困ったものですわ どこにしけ込んで 

  いかがわしい行為を しているんでしょうか

  やっぱり アバズレの血は 隠せませんよねぇ

  所詮 私の産んだ子じゃぁありませんから

  とても責任など もてませんわ

  この頃の若い娘は どこで どんな

  薄汚れ爛れまくった 変態行為を楽しんでいるのやら

  危険な違法薬物など 飲んだり飲ませたりしているのかも

  ホント 今の若いものは どうなってるのでしょうね

  お~ほっほほほほほほほっ ♪ 」

「 それは さぞ心配で お困りでしょうね 。。 」

「 ええ たいそう王様が心配されて

  寝込んでしまいましたわぁ

  バカな親だから バカ娘が可愛いようなんですの

  おかげで 私が中心になって

  国中を 必死に捜索していますのよ 

  ほんと迷惑ばかりかけて

  ま~ったく困った小娘ですわ

  実母の顔が 見てみたいくらいですのよ 

  もっとも もう亡くなったのですけどね 

  あら いやだわ 王子様 そんな目付きして

  私が 母娘ともども 

  直接 手を下したんじゃありませんことよ 

  お~ほっほほほっ ♪ 」

「 ちょいとぉ 王妃様ぁあ ~

  口が すべってますよぉお ~ 」

  変態従者が 耳打ちします


「 実は 紹介したい人がいるのですが 

 お会いいただけますか ? 」

「 まぁ 王子様の紹介でしたら 喜んで 」

「 私のフィアンセです さぁ こちらにおいで 」


  王子に促されて 少し離れてた所から 

  金銀の仮面を つけた少女が 

  スポットライトに 照らされ

  まばゆい光を放ち 輝きながら

  一筋の 光跡のように

  優雅に ゆっくりとした足取りで

  王妃の前に 進み出ました

 
     続 く






 白雪姫の葬儀の日から しばらくすると 

 隣国の王室から 書簡が届き 

 鏡の裏の 変態従者が 王妃に知らせに来ました
   
「 王妃さま !

  仮面舞踏会への招待状が届いております 」

「 何 ? 何 ?  仮 面 武 道 会 ~?

  ルチャリブレ みたいなものですか ? 」





「 違います それ メキシコのプロレスですよ

” 舞 踏 会 ” です 

 みんな仮面をつけて 

 誰だか わからないようにして

 淫靡に 大胆に ダンスを楽しむパーティですな

 変態が いっぱい集まりそうですなぁ

 うっひひひひひひぃぃ ♪ 」





 王妃は 目の上のタンコブの 白雪姫を 

 首尾よく 始末できたので

 次の謀略の対象に 隣国を視察するのも

 悪く無いだろうと思いました


「 ふ~ん ダンスパーティねぇ 

  飲み食いは もちろんタダなんでしょうね ? 」
 
「 会費制とは書いてありませんでした

  王室主催ですからねぇ

  食券買わせたりはしないでしょう

  我が国みたいに 消費税10%とられたり

  イートイン脱税とか 言わないでしょう

  思いっきり 食い倒しましょうか ? 」

「 そうね ガンガン食べて ガボガボ飲んで

  隣国の財政を 苦しめてやりましょう 

  腹も膨れて 一石二鳥ね おほほほっ ♪ 」

「 元経済学教授の わたくしめも

  賢い戦略だと思いますなぁ 」

「 では当分 飯抜きで腹をすかせておきなさい 」

「 それは ちょっと キビシイ~ですなぁ 」

「 私も 飯抜きで 腹をすかせて

  パーティで食うだけ喰うからがまんしな ! 」

「 そうそう 王妃様 この頃 隣国は小国ながら 

  国力が充実して来ているようなのですよぅ 」

「 なぜかしら ? 」

「 なにやら王子が やり手との噂があります

  若い芽は 早めに摘んでおくのが 肝要かと 」

「 いつか 隣国を侵略する日のために 

  奴らの間抜け顔を 拝見してみないといけませんね 

  それでは出席する旨を 隣国に返事しておきなさい 」

「 かしこまりました 」

「 お~ほっほほほっ 何を着て行こうかしら

  やっぱり 仮面と言ったら

 ” ラ△ダ- ” の服装かしらねぇ 

  今年も新しい 0面ライダー はじまったわねぇ

  主役はイケメン 

  若くていいわねえぇ ごくり 、、、 」


「 王妃様 よだれ よだれ 」


      続 く














 王妃の配下の老女が 

お城へ報告に戻りました 

「 これこれ しかじか 」

「 そうですか 白雪は 死んだのですね 」

「 はい 葬式が行われていました 

  白雪姫が 棺に横たわっているのを 

  近くの木によじ登り 老眼で乱視ですが

  この眼で しかと見ました 」

「 さぞや白雪は 毒で苦しんだでしょうね

  お~っほほほほほほっ ♪ 」

「 おそらくは あっという間に意識を失い

  絶命したでしょう とても綺麗なお顔でした 」

「 あっ そう ~ ふ~ん

  白雪が 悶絶しなかったのは悔しいけど

  亡き者になったんだから もう どうでもいいわ

  あぁ とても気分がいいわ

  ウキウキ 血が沸き立つようね

  踊ろうかしら レッツ・ダンシング

  白雪追悼宴会でも開きたいわねぇ ♪

 ♪ ウキキキィ ♪ 」

「 たいへん お喜びのご様子

  私も嬉しく思います 」


「 あぁ ところで 墓を掘り返し棺を暴いて

  心臓を えぐりだしたのですか ? 」

「 それが たまたま隣国の王子が通りかかりまして

  若くして死んだ 綺麗な白雪姫を

  哀れと思ったのか 

  自国の お城の近くの墓地に

  埋葬するという話になり

  棺は 隣国に運ばれました 」

「 なにぃいい ~!!

  この国のプリンセスと知っての事ですか ? 」

「 いぇ そうではないらしいです 

  若くて誰もが魅了される白雪姫ですから

  御遺体とはいえ 綺麗なので

  気に入ったのではないでしょうか ? 」

「 まさか その王子は 死体愛好癖が

  あるのではないでしょうね ? 

  変態行為に及ぶのでは無いでしょうねぇ

  怖いわねぇ おほほほほっ ♪ 」

「 それは なんとも 、、 

  趣味は 人それぞれですからねぇ 」 

  と老婆
 
  それを聞き 鏡の裏の従者が

  うなずきながら 口を挟みました

「 わたくしめの趣味は 手鏡での覗き

  王妃様の性癖は どS ですよね 

  王子は いかなる趣味をお持ちなのでしょう ? 

  白雪姫を剥製にでもして

  飾ったりたら怖いですねぇ 

  もしくは ブードゥー呪術で

  ゾンビにして かしずかせていたりして 」

「 話しの途中に うるさいよ ! 

  気持ち悪いことを言うな !

  夜 一人でトイレに行けなくなるわ !

  おねしょしたら どうすんだ !

  お前は 荒縄で縛り上げられて 

  ムチで ぶっ叩かれたいのか~い ?

  それとも三角木馬で

  いたぶってあげようか~ ? 」

「 そっ それは また別の機会に

  痛いの嫌いなんですよぉおお ~ 、、、 」

「 私は 繊細な神経の持ち主なんだよ ! 」

「 えぇ ?

  綺麗で清楚で国民的敬愛の的

  若く美しい白雪姫を 無慈悲にも 

  むごたらしい暗殺を謀っておきながら

  繊細な神経は 無いかと思いますがねぇ ~

  なに言ってるんでしょう 

  ちゃんちゃら おかしいですなぁ

  うっひひひ ♪ 」


<<  び し っ ! >>





「 ぎゃぁぁああ ! 

  王妃様 ~ 本物のムチは反則ですよぉ ~ 

  達人のムチは 音速を超えることもある

  恐ろしい武器なんですよ 

  SMプレイのバラ鞭とは 違うんですよ ~ 」




  王妃は 老女に聞きました

「 それでは 白雪の心臓を 

  えぐり出すことは 出来ないのですね 」

「 残念ながら

  今からでは 腐敗している恐れがあり

  食用には適さないのではないかと 」

「 ミンチにして ハンバーガーを作り 

  王様に 食べさせようと考えていたのですよ

  ホワイト・ソースをかけて

  とろけるチーズを乗せてね 

  濃厚な味になるのにねぇ

  お~ほっほほほほ ♪ 」





「 それは さぞや 美味しくできたでしょうね

  ご期待に添えず 申し訳ありません 」

「 まあよい どうせ 小生意気で 御しがたい 

  有色人種に 何ら配慮しない

  シミ ソバカス シワの無い

  白い肌を鼻にかけたような

  食えない 嫌味な小娘だったんだから

  棺の中で 死斑だらけになって

  ゆっくり 醜く 朽ち果てるがいいわ

  老婆よ ご苦労だったね 

  一応 褒めてあげましょう 」

「 はい ありがとうございます

  では報酬の残金 銀貨16枚をお願いします 」

「 おい ! 残金 払ってやりなさい 」

「 はい じゃぁ 手を出して

  銀貨が 1枚 2枚 3枚 、、、 」

「 ありがたや ありがたや 」

「 7枚 8枚 、、 今 なん時だい ? 」

「 はい 夜の9時頃ですが 」

「 10枚 11枚 、、 」

「 こら ~!

  ごまかして払うんじゃないよ ! 」
 
「 あらぁ わかっちゃいましたかぁ

  1枚あれば 生活が楽になるんですよ

  安月給なもので つい てへぺろ 、、、 」


<<  びしっ ! >>

「 ひ ゃ ぁ ぁ ~! 

  ムチはやめてぇぇええ ~! 」


「 あとは 国民を反抗させないように 

  三人寄ったら 共同謀議罪を 適用して

  町内会相互密告制度を 徹底させ

  王室内の権力を 完全掌握して

  ゆくゆくは時期を見て 王を亡き者にすれば 

  この国は 私の思うがまま

  近い内に 我が母国に併合して

  田舎臭い国だから 自然の森は全部伐採して

  アウトレットや レジャーランドや

  カジノでも作り

  国民は わが母国のために奴隷にして

  死ぬまで こき使ってやりましょう 」
   
  王妃は 野望が着々と進んでいることに満足し
  
  つい 地を出して外卑た笑いをしました


 「 げひ げひ げひひ~ぃん ♪ 」


       続 く












  白雪姫を 収めた棺が 

  七人の男達の 小屋の前に置かれ 

  厳かに 葬儀が行なわれました
 
「 灰は 灰に 塵は 塵に 、、、、、 」

  男たちは 手に手に 花を持ち 棺の中に入れます

  
「 あぁ 俺達の 白雪が 死んでしまった ~ 」

「 かわいそうな 白雪 ~ 」

「 君のことは 忘れないよ ~ 」

「 ヒィ ヒィ 悲しいよ ~ 」

「 りんごを 食べたばかりに 死んでしまった ~ 」

「 まさか 毒が入っていたなんて ~ 」

「 わ~ん わ~ん ! 」


  男たちは 大声で 森に響くように 泣き叫びました

  林檎売りに扮していた 王妃配下の 老女が

  その様子を 森に潜んで 密かに見ていました

 
「 しめしめ みごとに毒殺は 成功したようだねぇ 

  後は 埋葬がすんだら 夜中にでも墓を暴いて

  白雪姫の心臓を取り出さねば

  王妃様はサディストだから お喜びになるだろうが 

  でも あたしゃぁ 気持ち悪くて

  やりたかぁないねぇ 」


  そこに お供の者を引き連れた 

  馬に乗った人物が 通りかかりました


「 おやぁ ? あれは誰だろう ? 」

  老婆は いぶかしく思いました


「 これこれ 君たち 何をしているのだ~い ? 」

  彼は 大きな声で尋ねました 

「 あなた様は どなたですか ~? 」

「 私は 隣の国の王子で~すっ 

  狩りの途中で あなた方の声が聞こえたので

  何事かと思い 見に来たのだぁ~よ 」

「 そうですか 今 葬式をしていま~す 」

「 僕たちの 大切な仲間の 白雪が 

  毒りんごを食べて 死んでしまいました ~ 」

「 お~い おいおいお~い ! 」

「 あぁ なんと美しい娘さんだろう ~ 

  白く透き通るような肌だ ~ 

  こんな森の中で 埋葬するのは かわいそうだ ~

  一人ぼっちで 冷たい土の中 眠るなんて ~

  我が国の お城の近くの教会の墓地に

  葬ってやりたいのだが どうだろう ~ ? 」

  王子を名乗った人物は 大声で言いました

「 それは 光栄なことです ~ こんな寂しい所より 

  立派な墓地で眠ったほうが ~ どれだけ幸せでしょうか ~ 

  きっと 彼女も 草葉の陰で 喜ぶ事でしょう ~ 」

「 それがいい ~ 」

「 それがいい ~ 」

「 以下同文 ~ 」

「 では 棺は 私が国に持ち帰ることにしよう ~ 」

「 よろしくお願いしま~す 」

「 手厚く 埋葬するので 安心し給え ~ 」

  彼は お供の荷馬車に棺を乗せて 去っていきました


「 さ よ う な ら ~ 」

「 さ よ な ら ~ 」

「 さよなら ~ 」

「 またね ~ 」

「 キスしちゃ ダメだよ ~! 」

「 お い ! 」

  男たちは 荷馬車が見えなくなるまで

  ずっと 大げさに 手を振り 見送りました


「 ほぉ~ ちょうど 隣国の王子が

  通りかかるとはねぇ 」

  王妃の配下の老婆は これ幸いと思いました


「 まぁ これで 墓を暴かなくてもすんだね

  王妃様も 隣国の墓地まで行けとは言わないだろう

  他国の墓を暴いて もし見つかったら

  国際問題に なりかねないしね

  白雪姫も 静かに 永遠の眠りにつけるだろうて 」

  老婆は 嫌な仕事しなくてすみ 安堵しました


「 よし さっそく この事を報告をしなくては 

  さぁ こんな辺鄙な所とは さっさとオサラバ 

  早く城下にもどって 行きつけのレストランで 

  白雪姫を偲んで アップルパイでも食べようかねぇ

  うふふふっ 楽しみだわ

  よっこらしょ どっこいしょ 」


  一連の様子を見た老婆は 

  隠しておいたロバにまたがり

  王妃のもとに 急ぎました
 
  
       続 く







                             Meno Istorija




  王妃の密命を帯びた 配下の老婆が 

  毒入り林檎を抱え 白雪姫の住む森にやって来ました

  なぜ 老婆なのでしょう ?

  それは なまじ屈強な男だと 目立ち警戒され 

  7人の男たちに発見されると

  何をされるか分からないからです

  妙齢な女性も 違う意味で危ないかも知れません


「 ごめんくださいまっし ~ 」

  白雪姫は ドアチェーンをかけて 

  玄関の扉の隙間から 訪問者をのぞきます

  チェーンは 一人留守番する彼女のため

  男たちが心配して 取り付けた物でした


「 どなたですか ? 」

「 産地直送の美味しい りんごは いっかがでしょう ~? 」

「 けっこうです お引き取りください 」


  白雪姫は 見知らぬ人を

  小屋に招いてはいけないと

  男たちに きつく言われていました 


。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。


「 いいかい 俺達のこと 

  人に知られてはいけないんだよ 」

「 国税の徴収の役人とかは 特にね 」

「 俺たち 税金 払ってないからね えへへ 」

「 秘密の鉱山の 非合法の採掘を知られると

  とっても まずいんだよ 」

「 重税を課され 過去にさかのぼって

  追徴課税も免れないだろうなぁ 

  想像を絶するルーズさ、って自分で言っちゃう

  どっかの国の 芸人みたいにさ 」 

「 それだけじゃない

  国に 鉱山を取り上げられてしまうかも 」

「 ただで取り上げられて 

  また 失業の憂き目は困るよ 」

「 牢獄に つながれるのもゴメンだ 」


  この頃 鉱山や 白雪姫の暮らす 

  小屋の辺りを うろついていた不審者が

  交代で 見張り番をしていた男たちに 発見され

  背後から忍び寄られ 危険なプロレス技で 

  撃退されてしまいました


「 チョークスリーパー! 」

「 コブラツイスト ! 」

「 腕ひしぎ十字固め ! 」

「 アキレス腱固め ! 」

「 へそで投げる バックドロップ ! 」

「 とどめの ツームストン・パイルドライバー ! 」


。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。


  老婆は白雪姫に りんごを 勧めます

「 まぁ そういわず 味見用に 

  おひとつ いかがですか? 無料ですよ 」

「 では 置いて行ってくださいな 」

「 糖度が高く ジューシー ひとかじりで

  天国にも登る 心持ちですよ うふふふ ♪ 」

「 はい はい 」

「 今 お食べになってくださいなぁ 」

「 いえ 後で家の者たちと 一緒に頂きます

  私の独断で 買うわけにはいかないのです 」

「 そうですか では 後で 召し上がれ 」

  白雪姫は 林檎を 受け取りました

「 試食して お気に召したら 大量に箱ごと

  お買い上げくださいましね また伺いますよ 」


  老女は 去って行きました 

  あまり強引に 勧めると

  逆効果だと 考えたからでした


「 可哀想だが 一口でも食べた途端

  悶え苦しんで あの世行き

  あとで 様子を見に来ようかぁねぇ 」

  老婆は 焦らず結果を待つつもりです 

「 でも 王妃様も 小娘一人に 必死だねぇ

  放っておいた方が 良いと思うけどねぇ 

  なんて無慈悲なことを やらせるのやら

  まぁ 金で雇われた あたしが言う事でもないがねぇ 

  うふふふっ ♪ 」


。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。





  白雪姫は 真っ赤に色づいた林檎を

  うっとりと 眺めました


「 なんて 美味しそうなのかしら 

  今すぐ いただいてしまおうかしら 

  でも 一人で食べては悪いし 」


  白雪姫は 林檎を手にすると 匂いを嗅ぎました 

「 あぁ 私の大好物の りんご 久しぶり 」

  じっくりと林檎を眺めました 

「 なんて 美味しそうなのかしら 」

  林檎は きらきらと 真っ赤に輝いていました

  甘い香りが 魅惑的です

  逡巡を重ねました


「 一口だけなら いいかしら 」

  前にも そんな事があったわ と思いつつ

  白雪姫は 林檎を 口元に 近づけました

 
  林檎は 赤々と 怪しげに光り

  誘惑するかのようでした

  エデンの園で アダムとイブを 魅了したように


「 いっただきま~す ♪ 」

     続 く



$藤花のブログ 詩と










「 鏡よ 鏡 」

「 はい 王妃様 」

「 ちょっと質問ですが 何故 お前は 

  鏡の裏に 身を潜ませるのですか ? 」

「 はぁ 話せば長くなるのですがぁ 」

「 かまいませんよ お話しなさい 」

「 その昔 わたくしめは 

  大学で経済学の教授をしていました

  世に知られる エコノミストとして

  認知されていました 」

「 教授だったのは 知っています

  履歴書に 書いてありましたねぇ 」

「 ある日 女子のスカートの中を

  手鏡で覗いたという 嫌疑をかけられまして 」

「 それで どうなりました ? 」

「 囚われの身になり 有罪判決が出て

  大学はクビになり 身の置所がなく

  流れ流れ 今や こんな所まで身を落としました 」

「 こんな所で 悪かったですね

  私が拾ってやったんだから 感謝しなさいよ ! 」

「 はいはい それで有名人ゆえに 誹謗中傷され 

  あまつさえ世間から

  ” ミラー●ン ” と呼ばれたのが

  トラウマになって 鏡の裏にいないと

 落ち着かないのですぅ ~ 」

「 どっかの国で そんな話があったような

  まぁ これで 私が鏡に話しかける事の

  整合性が 一応つきましたね 

  お約束事だけど こういうとこ大事だからねぇ

  普通 鏡が しゃべるわけ無いからねぇ

  知らない人が見たら 頭おかしいと思われるから

  合理的な説明が 欲しかったのよ

  お~ほっほほほほ ♪

  でっ 本当のところは 冤罪とか ? 」

「 いやぁ それの どこが悪いのか

  さっぱり わからないんですよ

  元経済学教授の わたくしめに言わせてもらえるならば

「 ふん ふん ? 」

「 みんな ケチ臭いですなぁ 

  おパンツぐらい ちょっと覗いたって

  別に 減るもんじゃなし うひひひ ♪ 」


「 。。。。。。 」


「 極東のどっかの国でも ある大臣が

  昔 女性物の おパンツを盗んだとか噂されましたが

  わたくしめは 彼の行為を 断固支持しますよ

  な ぜ か っ て ~?

  だって そこに おパンツがあるからです

  例え ヤバい場所であろうとも 

  変態 犯罪者と 呼ばれて仕事クビになっても

  捕まって 家族が泣いても

  覗く ! なんとしても 覗く !

  神秘の秘境を目指す 冒険家と同じです

  それこそが 男のロマンですからなぁ

  うひひひひぃ ~♪ 」

「 お前は 見事に 品性下劣な 女の敵ですね 」

「 お褒めの言葉を 賜りまして 恐れいります 」

「 はっ ! もしや私の 

  おパンツにも興味があるんじゃぁ ? 」

「 いやぁ おばさん臭いのは けっこうです

  キ ッ パ リ ! 」

< ぼ こ ! >
 
「 あぁ殴りましたねぇぇえ !

  オヤジにだって殴られた事ないのにぃ 」
 
< ボコ ボコ ボコ ! >
           
「 あぁぁ また 今回もグーパンチで

  ブラピに似た ハンサムな顔がぁぁ

  崩れるぅぅぅ、、、 」                       

「 嘘つくな ! 

  類人猿そのものだろが ! 」                        

「 王妃様の イジワル 言わなきゃ分からないでしょうが ~ 」
                             
「 ところで その後 白雪を発見できたのですか ? 」

「 はい 王妃様 ~ 七つの山を超えた地に 

  逃げ延びていたようですぅ 」

「 刺客は 放ったのですね ? 」

「 もちろんです しかしながら 

  七人の屈強な 小さな男たちに守られているようで

  返り討ちにあってしまいました 」

「 どうなったのですか ? 」

「 特殊な技で 投げ飛ばされ

  手足の靭帯を傷めつけられ

  暗殺に使う予定の紐で縛られ 

  毒を塗った櫛を髪に飾られ あばらを折られ

  首も へし折られそうになりながら

  かろうじて逃げ帰りました かなりの重傷でした 」

「 いったい その男たちは何者なのですか ? 」

「 どうやら もともとは職業格闘家だったらしいのです 」

「 格闘家ぁ ? 」

「 王妃様が 毛嫌いして禁止された 

  フリークスのレスリングを していた連中です 」

「 まぁ あの飛んだりはねたりのミゼットレスラー連中ですか 」

「 ショービジネスとはいえ 格闘家としての実力は

  小さい体でも 侮ることができません 」

「 ふ ~ ん 」

「 レスラーのトレーニングは常人の域を超えています

  彼らのプロレス技を 素人相手に屋外で使われると

  文字どおり 必殺技になりますよ

  ちっちゃいからと 見た目で判断してはいけませんな

  とんでもない連中を 味方につけたものです 」

「 ふ ん ! 

  私は 異形の者は 嫌いなの 

  差別が大好き 人種差別も大好きで

” レイシスト ” って 呼ばれて うっとり ♪ 

  私の持つ崇高な ” 差別思想 ” が誇らしいわ 

   人間が獲得した 自己と他者との異差を確認する行為

  大昔から 遥か未来まで 人による人への差別は

  終わることが 無いのよ ~!

  極東の島国でも大量発生してるそうじゃない?

  レイシストは一匹見つけたら

  100匹以上は いるのよ !

  レイシストは ゴキブリ並に

  次々に 生まれるのよ ~!

  何故って 人が人を差別することが

  人を人足らしめるからなのよぉぉおおお~! 」

「 やれやれ 王妃様も相当な人格破綻者ですなぁ 

  差別主義者が権力の座を上り詰め 

  独裁者になると きっと恐ろしいでしょうなぁ

  民族浄化とか 言い出して

  ジェノサイドを やりかねないですなぁ  

  社会の いや 人類の敵ですなぁ 

  極東の島国の人たちも 気をつけないといけないかもぉ~

  まずは経済弱者から 駆除されてしまいますよう~

  うっひぃひぃひひひ ♪ 」

「 あぁ うれしいわ ♪ 人類の敵だなんて

  もっと言いなさい 褒めなさい 称えなさい ~! 」

「 実は わたくしめも そうなんですよ

  他人を誹謗中傷したり貶めたり差別を助長したり 

  差別ってなんて楽しいんでしょう ~♪

  うひっひひひひ ♪ 」

「 お前も 変態の上 レイシストなのですね 

  存在自体が ゲスで 醜悪で おぞましいですね

  お~ほほほほっ ♪ 」

「 過分な お褒めの言葉を賜り わたくしめ

  嬉しゅうございますぅぅ うひうひひっ ♪ 」 

「 全ての人類が 互いに差別し合う世界

  なんて素晴らしく美しい夢のような世界でしょう

  世界中が 血の薔薇で 埋め尽くされるのよ

  お~ほっほほほほほ ♪」

「 うひゃひゃひゃ うひゃひゃひゃ ♪ 」
 

                                       
「 しかし 白雪は 男をたぶらかす手腕には 

  長けているようね

  なんて 嫌らしくて 恥知らずで

  破廉恥で 淫らな 小娘なのかしら

  ならば 正攻法でなく 

  物売りを装って 毒殺しておしまい 」

「 王妃さま お得意の 卑怯で卑劣な手ですね 」

「 白雪の苦しむ姿を 想像するだけで

  ウキウキするわねぇ ♪ 」

「 王妃様は サディストの鏡ですなぁ 

  ものすごく性格が歪んでますなぁ うひひひ 」

「 またぁ お世辞を言ってぇ 嬉しいじゃないか ~♪

  ほんとに お前は口が うまいんだからぁ 」

「 王妃様は ほんとに 無慈悲で 冷酷で

  救いがたい お ん な ♪ 」

「 そうだろうさ 昔から 小悪魔的 魅力的な女って

  そういうものなんだよ お~ほほほほっ ♪ 」

「 それじゃぁ何か 白雪姫の好物に毒を入れましょうかねぇ  」

「 白雪は りんごが とても好きだったわねぇ

  おほほほほっ ♪ 」




「 はっ しかるべく

  今 りんごの美味しい季節ですからねぇ

  うひひひひひ ♪ 」

「 お楽しみは これからよ おほほほほっ ♪ 」

「 ほんと これ読んでない人は 損してますなぁ

  わぁはははっ ♪ 」

「 そうよねぇ でもねぇ

  ほとんど 読む人いないんだけどねぇ 

  お~ほほほっ ♪ 」

「 なるほど 王妃様が絡む お話は不人気ですなぁ

  だから こんなヒドイ話でも平気なんですね

  いぃひひひひぃ ♪ 」

「 お前も 加担しているのよ 

  きっと 変態の お前のせいよ

  変態は どこの国でも不人気なのよ 

  おほほほほっ ♪ 」

「 まぁ せいぜい頑張って グロテクスな話を盛り上げましょう

  うっひひひひっ ♪ 」

「 もともと グリム童話は残酷な お話なのさ

  今後の血も凍るような 残酷な展開が楽しみだねぇ

  お~ほほほほっ ♪ 」

「 今の季節には ちょうどよいですなぁ 

  嫌~な脇汗を たっぷりかけますよねぇ

  びしょびしょで気持ち悪くなりますなぁ 

  うっひひひひひひぃぃ ♪ 」


       続 く











                                   tzunghaor


  7人の 小さな人たちは 鉱山技師をしています

  彼らは 国家の管理下でない鉱山で

  密かに 金 銀 銅 などを採掘しています

  それらを 国を通す事なく 非課税で

  非合法に 隣国に横流ししていたのです

  白雪姫が 家事をしてくれると

  彼らは より効率的に働くことが出来ました


「 さて 今日の 食事は なんだろう ? 」

「 最初は ひどかったが 今は素晴らしい味だねぇ 」

「 うん 毎日 楽しみだねぇ 」

「 ほんと ほんと 」


  宮廷料理を食べて 舌の肥えていた白雪姫は 

  見事な味付けの料理を 作るようになりました


「 あぁ なんて 美味しいんだ 」

「 おかわり 」

「 俺も 」

「 おいらも 」
  
「 ボクも 」

「 以下同文 」

「 うふふっ 作りがいがあるわ 

  みなさん いっぱい食べてね 」


  七人は 標準サイズのベッドと 椅子を作りました 

  白雪姫は 手足を伸ばし ぐっすりと寝ることが出来ました

  平穏な日々が 過ぎていき

  白雪姫の 逃避行の疲れもすっかり取れました

  ある日 白雪姫は 彼らに質問しました

「 あなた方は どうして こんな辺鄙な所で働いているの ? 」

「 うぅん 話せば長くなるけどね 」

「 実は 俺達は もともと

  職業レスラーとして働いていたんだな 」

「 四角いリングで 熱い戦いを繰り広げていたのさ 」





「 そうそう ミゼットレスラーとして 

  そこそこ人気があったんだよ 」

「 でも 一部の良識派といわれる連中が 

  フリークスのショーは 

  いかがなものか などと言い出して 」

「 新しい王妃様が 

  そんな ごく少数の意見を支持したんだ 」

「 新王妃は 差別主義者という話もあるよ 」

「 おいらたちの 容姿が お嫌いらしい 」

「 高身長で細マッチョのハンサムが お好きのようだ 」

「 それで フリークスのショーは ご法度だとさ 」

「 自分は ギンギラギンに着飾って 仮装行列みたいなくせに 」

「 おいらたち 長年ショービジネスで 食べてきたのにぃ 」

「 言い出した良識派の連中も 歪んだ正義感を振り回し

  何かに いちゃもんを付けたいだけなんだ 」

「 そいつらも 新王妃様も 無責任だよ

  僕たちの 再就職の 世話をするでもなく 」

「 仕事を取り上げられて 

  おいら達 どうすればいいのさ

  何ら 生活の保証もないのに 」

「 結果 ぼくらは 失業さ 」

「 この時代 失業保険もないのにぃ 」

「 ただでさえ 俺たち差別されるのに 

  不況で 他の仕事にも ありつけず 」

「 一時は 盗賊にでもなろうかと思ったけど 」

「 でも俺達 身体は小さくても プライドは高いのさ 」

「 人さまに 迷惑かけたりはしたくないよ 」

「 食うや喰わずの 泥水を啜るような生活をして

  流れ 流れて こんな辺鄙な地に たどり着いたのさ 」

「 畑でも作ろうかと あちこち開墾していたら 」

「 なんと ラッキーにも 鉱山を見つけて 」

「 力自慢の おいらたちには うってつけだったわけ 」

「 そんなこんなで やっと暮らしも落ち着いて 」

「 なんとか 食えるようになってきたところなんだよ 」

「 でも設備投資に お金がかかって 自転車操業 」

「 贅沢は できないけどね 」

「 大金を貯めて いつか この国の体制に

  一矢 報いてやろうと思っているんだな 」

「 王様は 新しい王妃の いいなりで 

  この国の 行く末が心配だよ どうなることやら 」


  その言葉を聞くと 白雪姫の顔は 見る見ると曇り

  その目が 潤んだとかと思うと  

  ポロポロと 大粒の涙が こぼれました


「 どうしたの ? 」

「 泣かないで 」

「 僕らが 付いているから 大丈夫 」

「 さぁ 元気をだして 」

「 ほれほれ ぼくらの ピクピク躍動する

  筋肉を見て 機嫌を直して 」


  白雪姫を 勇気ずけようと

  小さい体でも 鍛え抜かれた肉体で 

  彼らは それぞれに ポージングをして見せました


「 アッポ~ 」

「 シャア ~ 」

「 ファイヤ ~! 」

「 おれは かませ犬じゃねぇ ~ 」

「 ぷろれす らぶ ~ 」

「 元気ですか ~? 」

「 元気があれば 何でもできる ~! 」


       続 く