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「 えぇぇぇっ ~~~? 」
「 いやぁ なんと お詫びしたらいいやら 」
「 誤診だったんですとう ? ワトソン先生 !
ワシは まだまだ
生きていられるんですかぁあ ~!? 」
「 ごめんね スクルージさん
あなたは ストレスを抱えて
栄養失調で、貧血で胃炎だったみたいだね、
すっご~く顔色悪くて、やせ細ってるから、
僕は てっきり 癌かと思ったんだ
吝嗇家で ろくなものを
食べてなかったんでしょう ? 」
「 うぬぬ 、、、 」
「 たぶん どんな医者も、そう診断すると思うよ。
なにせ まだ19世紀だから 」
「 むむ 、、、、、、 」
「 でも なぜか血色も良く 元気になっちゃって、
スクルージさん まだ当分 大丈夫みたいだよ。
そうそう ティム君も
徐々に健康を取り戻しているしね。
良かったじゃないの ♪
もうモルヒネの処方は止めるね、
変な幻覚とか見なかった ? わ~はははっ ♪ 」
「 こ の ぉ ぉ お ~!
や ぶ 医 者 め ぇぇぇ え え ~ !! 」
<< ✩ ぼ か っ ! ~ ☆ >>
「 あぁ 殴ったねぇぇええ !
親父にだって ぶたれたことないのにぃぃぃ
レストレ~ド警部に 言いつけてやるぅぅ ~ 」
「 こっちは 死ぬより怖い目にあったんじゃ ~! 」
<< ✩ ぼか ! ✩ ぼか ! >>
「 ひゃぁあ ~! たすけてぇぇええ !
ホ~ムズ ! 暴行事件だぁぁああ ~!! 」
「 ふふん 一人で解決したまえ ワトソ~ン。
私は粗暴な事件には 興味がない。
私の関心が向くのは 高尚でエレガントで
世間に 私の名声だけが高まる
おいしい知的犯罪だけだ、
犬猫探しや 浮気調査は お断りぃ ~。
そして 今は 思索中なのだょぅ 」
「 嘘つけ !
また コカ△ン7%溶液やってるな、
この ジャンキーめ ! 」
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スクルージは まだまだ 生きていられるのです、
でも、それ以後も 彼は善行を重ねました。
何故ならば 他人の喜びも 自身の喜びとして
感じることが出来るようになったからでした。
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「 人は 未来を変えることが出来る
どんな人生も 未来も 自分自身で切り開くのだ、
それは例え 人生の末期であってもだ。
そして自分のためだけでなく 他者のためにも
より良い道を 指し示すことが出来るのだ
暗い夜に 燈火を照らすように
人々に 希望の光を 投げかけることも出来る
それが 今の お前の望みなのだな ? 」
クリスマスの精霊が
スクルージの耳元でささやきました。
「 なんじゃ ? 耳鳴りがするわい !
今度は 耳鼻科に行かなきゃならん
あぁあ 歳は取りたくないものじゃ ! 」
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これは 強欲金持ちの老人と やぶ医者の
愚かな 誤診の物語だったのでしょうか、
い い え
これは クリスマスの
小さな奇跡の物語だったのです。
♪ メリー・クリスマス ♪
おしまい